その他

2016年12月26日 (月)

「籾井会長退任後の当会の運動の進め方」について

                                                                    2016年12月26日
籾井会長退任後の当会の運動の進め方
                                     NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ運営委員会

籾井氏不再任に伴う受信料凍結運動の解除

 NHK経営委員会は12月6日の会合で籾井現会長を再任せず、現経営委員で監査委員を兼務した上田良一氏を新しい会長に選出した。NHKの政治権力からの自立と独自の取材にもとづく調査報道の意義をまったく理解しない妄言を繰り返してきた籾井氏の資質に照らせば当然の判断である。というより、資質の点でも品性の点でも、公共放送のトップと真逆の籾井氏を名ばかりの注意で放免し、任期を全うさせた経営委員会の無責任が厳しく問われなければならない。

 籾井氏を退任させたのは、多くの視聴者が粘り強くかつ継続的に籾井氏の言動に厳しい批判を向け、籾井氏が「非行・悪行」を行う度に即刻の罷免を要求して来たことが最大の要因である。各地で開かれた「視聴者と経営委員が語る会」で籾井氏の言動に手厳しい批判が相次いだことも、経営委員会の任命責任の重さを自覚させる大きな力になったのは間違いない。
 と同時に、各地の市民団体が3年近くにわたって続けた罷免要求の署名運動が8万筆を超えたこと、さらに、籾井氏の任期切れ半年前から、21の市民団体が共同で取り組んだ籾井氏不再任の要求署名が4か月足らずで3万5千筆を超えたことも、籾井会長の退場を促すダメ押しの力となった。

 当会は会長就任会見で籾井氏が「政府が右と言う時、左と言うわけにはいかない」などと発言したことを重大視し、2014年5月1日から、籾井会長の辞任を求めて半年間の受信料凍結運動を呼びかけた。残念ながら、それから半年が経過した10月末日に至っても籾井氏は会長職にとどまった。そこで、当会としては当初の呼びかけ通り、その時点で受信料凍結運動の解除をやむなきことと判断し、11月17日付でその旨の見解を発表した。
 ただし、当時、籾井氏が会長職にとどまり、NHKの国策報道化が顕著になっていたことから、会員が自らの意思で受信料の凍結を続けるなら、その意思を尊重するという判断も明らかにした。
 今回、会長職への不再任という形ではあるが、籾井氏の退場が確定したことで、受信料凍結運動の所期の目的は達成された。そこで、当会は、会員ならびに当会の呼びかけに応えて受信料凍結運動を続けて来られた方々に凍結の解除、受信料の支払い再開を呼びかける。

上田新体制のNHKに対する当会の基本的立場
 次期会長に上田良一氏が選任されたことについて、「4代続けて財界出身の会長」、「経営委員から会長を選ぶのは異常」といった指摘がある。確かに、財界人の出身母体に由来する利害と公共放送のトップに求められる使命には無視できない利益相反がある。これまで経営委員として同僚だった上田氏と経営委員会が緊張関係を保ちながら各々の職務に専念するかどうかも注視しなければならない。他方、上田氏は今年の5月に函館市で開かれた視聴者と語る会で、

「受信料は、契約を締結する義務は法律で定められていますが、支払い義務は負っていません。支払いを義務化するということは、『支払いの義務を負わせて、支払わない人に対して罰則を設ける』ということであり、国の力で受信料を徴収するということになりますので、国の影響が及んでくるという懸念があります。」
「放送、ジャーナリズムが国家権力に追随するような形というのは、必ずしも望ましい形ではありません。」

と発言したことは注目に値する(NHKホームページ・「『視聴者のみなさまと語る会』in函館」より)。当会は、上田次期会長が今後、こうしたジャーナリズム精神を貫いて職務にまい進するのかどうか、注意深く見守り、是々非々の立場で新執行部と向き合っていく。

 その際、重要なのは会長が交代したことによって、NHKの「政府広報」体質が改まるのかどうかである。当会は従来から、NHKの政府広報化、国策放送化は会長の資質に還元して済む問題ではなく、政治部による報道番組のコントロール、番組制作現場の職員のジャーナリズム精神の劣化といった要因によるところが大きいと考えてきた。「会長が籾井氏だから、どうにもならない」といった言い訳が通らなくなったこれからが、NHK職員の矜持と力量が問われる時だと言っても過言ではない。

 目下、日本では数の力に頼んだ愚劣な政治が横行し、憲法「改正」、海外での武力行使、沖縄での米軍の基地機能の拡大強化、本土へのオスプレイ配備、原発再稼働、世代を超えた貧困の深刻化など、悪政の犠牲が広がっている。
 このような悪政を国民の意思で一掃するには、多くの国民が「事実を知ること」、「参政に当たって十分な判断材料を持つこと」が不可欠であり、そのためにメディア、とりわけNHKが担うべき役割は非常に大きい。
 当会は今後も、予断をまじえず、NHKの番組をウオッチし、良質の報道・ドキュメンタリィ番組、豊かな文化と教養を育む番組には激励を送り、国策を援護したり、視聴者の知る権利に背いたりするような番組には厳しく批判を続けていく。また、NHKの番組に対し、政治権力の介入や圧力があった場合は報道の自由を守るために毅然と抗議していく。

 当会はNHKの報道の自由を守り、NHKのガバナンス改革を進めていくうえで経営委員会が果たす役割が大きいことを踏まえ、経営委員の選考過程の透明化、選任基準の明確化を求めると同時に、他の市民団体と共同して公募・推薦制を含む経営委員の選考制度の抜本改革を目指す運動に取り組んでいく。
 と同時に、さしあたっては、経営委員会の会議の公開(傍聴)、「視聴者と語る会」の充実(回数を増やすこと、語る会の模様をNHKの番組として放送することなど)を要望していく。
                                                                                      以上

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2011年2月20日 (日)

民放連がマス排規制緩和の要望書、ラジオは全廃あるいは大幅緩和を

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110121/356346/

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2011年1月 3日 (月)

日本テレビが“聖域”にメス、賃金3割カットを強行:TBSでも大ナタ(東洋経済)

東洋経済オンライン 2010年12月07日掲載) 2010年12月10日(金)配信
 生涯収入が最大で3割減。日本テレビ放送網が10月に強行導入した残業単価の引き下げなどを含む新賃金制度をめぐり、労使間の緊張感が高まっている。
 3月の経営陣による提示以降、撤回を求めてきた日テレ労働組合は、9月末に36時間に及ぶ大規模ストライキを決行。3回目となるストで応戦したが、労使合意には至らず。交渉余地は少なくなっており、年明けにも法廷闘争へ発展する可能性が出てきた。

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 新制度はA3用紙で13枚にも上り「10年に1回あるかないかの大変更」(日テレ幹部)。年功序列から評価給への変更に加えて、テレビ局に多い、手厚い“特別手当”にメスを入れたのが特徴だ。
 最も大きな変更点は定期昇給の見直し。従来、年1回の昇給があったが、新制度では、評価実績に応じて積み上げられたポイントの累計が一定点数に達しないと昇給できない仕組みに変更。労組幹部は「4~5年に1回程度の昇給ペースになる」と訴える。

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2010年12月23日 (木)

NHKが記者教育を見直し 情報漏えい問題受け

 大相撲の野球賭博事件をめぐり、NHK記者が警視庁による家宅捜索の情報を時津風親方に知らせた問題で、NHKは22日、報道倫理の徹底を図るための記者教育の見直し案を発表した。近くカリキュラムを制作し、来年度からスタートさせる方針。

 見直し案は、これまで原稿の書き方など技術面が中心だった記者研修でジャーナリストとしての意識を高めることを重視。外部講師の講義などで「外部の視点」を取り入れるとともに、若手記者指導のため中堅記者を地方局に派遣、失敗事例などの共有化を目的とした「報道倫理連絡会」を報道局内に設置することなどが盛り込まれた。
 10月の問題発覚後、NHKは編集主幹を座長とする「記者教育改革チーム」を発足。
2010/12/22 19:39   【共同通信】
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2010122201000841/1.htm
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「報道倫理抜けていた」と反省 NHKが記者教育改革
 2010年12月22日22時44分朝日

 NHKの記者が大相撲の賭博問題を巡る捜査情報を捜査対象の親方に伝えていた問題で、NHKは22日、再発防止に向けた記者教育改革の具体策を発表した。「従来の記者研修は技能中心で報道倫理が抜けていた」との反省から、外部から講師を招くなど研修の内容を見直す。また、新たに記者職につく職員には異動発令日に研修を行う。中堅記者を地方の放送局へ短期間派遣し、現場で若手記者の教育にあたらせることもする。

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2010年11月 5日 (金)

「放送を語る会」は参院選挙報道をモニターし報告と提言をまとめました。

放送を語る会は2010年7月の参院選挙報道をモニターし報告と提言をまとめました。
こちら

 

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2010年9月23日 (木)

QUAE クアエ テレビ採点サイト 8月の番組採点から

2010年8月31日夜放送の番組採点・集計結果 (2010.9.21掲載)

3-2) ニュース・スポーツ系番組

ニュースに関しては、相変わらず『NHKニュース7』が高視聴率をたもち、その網羅性、効率的な伝え方が期待どおりという見方が強いです。「構成が基本的にぶれないので、落ち着いて視聴できる(奇をてらった演出などで驚かされることがない)」(男 24)、「その日1日の出来事(ニュース)を簡潔に30分間で知ることができるので、毎日必ず見るようにしている番組です。民放のニュース報道には、その局ごとの特色があり、それはそれでいろんな視点からニュースを見る機会ではあるのですが、コメンテーターなどの感情抜きに事実のみを淡々と伝えるNHKのニュースは事実を知り、自分はどう思うのかを考えるための材料を提供してくれる番組だと思います」(女 33)。というわけで、夕方7時はNHKニュース、と決めている家庭も多く、視聴率的にもすべてのジャンルを通じて一番高い数字をとっています。

ただし、今回のQUAE評価となると同じNHKでも『ニュースウォッチ9』が娯楽性と品質性で得点が高いのです。 コメントにも「大越健介、青山祐子、キャスターコンビが非常に良い。大越キャスターのスポーツ全般、特に野球に関する話題は説得力がある。元東大のエース(?)であった見識か(???)」(男 71)というコメントがついています。が、それは放送時間の長さとも関連しており、「多くの出来事をコンパクトに伝える」7時のニュースと、「特定の事柄をつっこんで伝え、スポーツにも時間を使う」ものとの違いということができるでしょう。

『報道ステーション』は夜10時という時間帯にしては視聴率的にも健闘しています。古館キャスターになってからは、昔の久米宏が司会していた『ニュースステーション』における軽みのある企画がなくなり、「怒り」が前面に出てきているので、娯楽性が弱まったのが評価に表れています。でも、これはニュース番組ですので、それはそれとして構わないことでしょう。 以上三つのニュース番組は、評価者が10名以上のものを取り上げました。

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2010年9月 6日 (月)

インタビュー:多様化するメディア社会での公共放送とは 日放労委員長 山越淳さん

平和フォーラム【インタビュー・シリーズ その49】

──放送の世界に入るきっかけを教えてください。
 中学生の頃からドラマや映画に興味を持つようになりました。特に、ドラマでは当時NHKで放送していた「男たちの旅路」(76年~82年・山田太一脚本)や、佐々木昭一郎さんの映像美(四季・ユートピアノ、川3部作など)に魅せられました。大学では、全く違う学部に入りましたが、自主映画づくりに夢中でした。親はかなり嘆いていましたが...(笑)。卒業後も映像表現をしたいと思い、映画の世界も考えたのですが、あまり採用が無くて、そんな時に小さい頃から影響を受けていたNHKが選択肢に浮かび、幸いにも入局することができました。

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 NHKでは主にドラマのディレクターをやっていました。制作現場での最後の頃に携わった作品としては、92年の朝の連続テレビ小説の「おんなは度胸」があります。温泉旅館を盛り立てていく嫁と義理の娘の話で、泉ピン子さんや桜井幸子さんが出て、90年代以降ではかなり高い視聴率(平均視聴率38.5%)を取っていました。その後、労働組合の専従をするようになって、現場を離れて15年になります。もう、現場では戻ってきて欲しくないようですがね(笑)。 つづきをよむ

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2010年9月 2日 (木)

<レポート>「もう誰も、メディアのいうことは信じない」=「マスコミ九条の会」7・31シンポジウム

Daily JCJ   http://jcj-daily.seesaa.net/article/161269547.html
 「もう誰も、メディアのいうことは信じない」という少し過激なキャッチの下に、7月31日、岩波セミナールームで「マスコミ九条の会」のシンポジウムが開かれた。高田昌幸さん(北海道新聞)、中村卓司さん(神奈川新聞)、永田浩三さん(元NHKプロデューサー)が集まり、司会は桂敬一さんが務めた。2010年08月31日

 深刻なのは、報道各社の取材力が急激に落ちていることだと高田さんは指摘。今は紙面の8割以上が発表モノで占められ、やたらに世論調査が行われる。手間ヒマかからず簡単なのだ。
 見たこと聞いたことを書くだけで、掘り下げることをしないのはレポーターであって、記者ではない。組織が巨大化し、官僚化・保守化する。記者の仕事は細分化され、そこにネットによる情報の断片化・高速化がかぶさる。取材態勢も旧態依然のタコ壺配置のまま。というのが原因だろうが、縦割りの「クラブ主義」から「テーマ主義」への切り替えはすぐにでもできることだ。それと東京発信一極集中を転換せねば、と主張する。
 そして権力監視の力が衰えたというより、もともと基本的に官公庁の「従軍記者」であったのでは、と問題提起して、市民と連帯する一人ひとりの記者がいかに強くなるかが重要だという。

 長崎新聞・沖縄タイムスとの共同連載を続けている神奈川新聞の中村さんも、永田町や防衛省発からの視点では、地方の声や人権問題としての基地問題、そして安保が拡大されていくことが見えてこないと経験を語る。
 10年前のETV2001(シリーズ「戦争をどう裁くか」第2回「問われる戦時性暴力」)の「番組改変事件」の渦中にあった永田さんは、慰安婦問題と事件の裁判の経過をたどりながら、公共放送NHKの持つ問題点を、そこに働いた者としての反省点も含め、真摯に発言した。
 事件の本質、NHKと政治について追及が弱い。編集の自由とは何をやっても良い訳ではなく、信頼をもとに協働して一つの番組を創っていくという視点が大切だと語った。 大場幸夫
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新聞、放送の「闇の中」の中   発見の同好会

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2010年8月10日 (火)

グーグルコリア家宅捜索、個人情報収集の疑い:聯合ニュース

2010年8月10日(火)19時1分配信 聯合ニュース
【ソウル10日聯合ニュース】警察は10日、個人の通信情報を無断で収集した容疑で米インターネット検索大手グーグルの韓国法人、グーグルコリアを家宅捜索した。捜索は午前10時から午後6時までに及び、捜査官16人がコンピューターのハードディスクや書類など関連資料を押収した。

警察関係者によると、グーグルコリアは、グーグルが無料地図情報サービスの1機能として提供している、地図と写真を組み合わせたサービス「ストリートビュー」韓国版制作のため情報を収集する過程で、個人間の通信情報を無断で収集し、通信秘密保護法に違反した疑い。

グーグルは昨年末からストリートビュー韓国サービスの準備を開始。特殊カメラを搭載した車両で道路を走行し街の風景を撮影しながら、無線機器に対する位置情報サービス機能の改善を目的に、無線LANネットワークに設置されている電波中継機(アクセスポイント)のシリアルナンバーを収集した。シリアルナンバーは公開情報だが、これとともに、個人間の通信内容も収集、保存していたことが分かっている。パソコンやスマートフォン(高機能携帯電話)で無線LANを利用し個人がやり取りしていた、インスタントメッセンジャーの会話内容や電子メール住所などが、これら収集情報に含まれているものと推定される。

警察は、どのような情報をどれだけ収集したのか、押収した資料を分析し具体的に確認する考え。容疑が明らかになれば、グーグルコリア関係者を出頭させ、調べを行う計画だ。
グーグル「ストリートビュー」は、米国、ドイツ、ニュージーランド、オーストラリアなどでも、個人情報を無断で収集し、問題となっている。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2010/08/10/0200000000AJP20100810004200882.HTML
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金子勝ブログ 「タダより怖いモノ」

Kaneko_masaru_601

http://blog.livedoor.jp/kaneko_masaru/
・・・・・・・・・・やはり、タダより怖いモノはありません。
多くの日本人が「便利さ」を強調するだけで、ルールを支配しようとする米国巨大IT企業に、自ら進んで身をゆだねていくのは、かなり「1984」的です。国際ルールが未成熟な下では、「自由で公開、しかもタダ」という名目で、自由を抑圧することも起こりうるからです。日本政府は国家戦略的にルール作りを急がないといけません。

これまで、グーグルやアマゾンの問題を指摘しましたが、明日起きたら、いつの間にか、このブログが消されていたなんてことになったら、本当に怖いですね。

そうなったら、ジョージ・オウエルの小説『1984』に出てくるビッグブラザーは、実はグーグルとアマゾンだったということになりますから……。

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2010年7月23日 (金)

NHK戦争証言アーカイブス」を8月2日から公開

NHK、戦争証言をネットで公開 310人分無料で
 NHKは21日、日中戦争・太平洋戦争を経験した元兵士らの証言映像を集めたインターネットのウェブサイト「戦争証言アーカイブス」の運用を始めると発表した。8月2日から公開予定。
 戦争体験を次世代に伝えようと、2007年に始めた「NHK戦争証言プロジェクト」の一環。番組制作の過程で取材した、10分~1時間の証言映像310人分を無料で閲覧できる。将来的には証言者を千人規模まで増やしたい意向だ。
 サイトでは終戦を伝えた「玉音放送」や、映画館で上映されていた「日本ニュース」なども公開。担当者は「(体験者の)直接の言葉を伝えていきたい」と話している。2010/07/21 18:26   【共同通信】
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日本人の戦争体験、体系的に整理し公開…NHK
 NHKは、戦争体験者の証言を無料視聴できるホームページ「NHK戦争証言アーカイブス」を8月2日から公開する。日本人の戦争体験を体系的に整理し、公開するのは初めて。
 公開されるのは、全国のNHK放送局が番組制作のために撮影・保存してきた国内外の戦争体験者310人のインタビュー。クリック一つでインタビューが再生されるほか、文字でも表示される。また、証言者の体験の背景や経歴、関連する地図などもホームページ(HP)上で閲覧することができる。
 また、NHKが過去に放送した日本人の戦争体験に関するドキュメンタリー番組44本や、1940年から45年にかけて、戦意高揚のために映画館で上映された「日本ニュース」254号分などの歴史資料も併せて公開される。
 NHKでは、太平洋戦争開戦70年にあたる来年までに、1000人の証言をHPで公開する考えだ。(2010年7月21日20時17分  読売新聞)

NHK 戦争証言プロジェクト

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「日本ニュース」昭和15年の第1号から昭和20年末までの第264号
戦前からの貴重な戦時録音資料
証言

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NHKトップトーク(放送総局長 2010/7/21 )

NHKスペシャル シリーズ「灼熱アジア」ついて

(日向放送総局長)
 リーマンショック後、世界経済のけん引役となっているアジア各地で、今何が起きているのかを取り上げる新シリーズ「灼熱アジア」。灼熱するアジア経済の渦中での日本企業のし烈な闘いを、8月に2回、秋に2回の4回シリーズで放送。
(NHKエンタープライズ 寺園統括部長)
  第1回「タイ・生産基地大移動」(仮) (8/22・後9:00)では、中国、韓国、インドなどがFTA(自由貿易地域)を締結するなか、その最大の製造業基地タイに各国の企業がなだれ込み“仁義なき闘い”が繰り広げられる中で苦闘する日本企業に完全密着する。
(大型企画開発センター 角エグゼクティブ・プロデューサー)
 第2回「中東・新エネルギーの覇権を狙え」(仮) (8/29・後9:00)では、脱石油の時代にあってもエネルギー覇権を狙う中東諸国は、クリーンエネルギーやCO2排出が少ないガスの分野でも次々と事業を立ち上げ、そこに欧米の巨大企業や中国・韓国の政府系企業が群がり、日本企業は、これまでのように仕事の全体を受注できるのではなく、国際分業の中に食い込むしかないなど、中東での壮絶な企業人の格闘を追う。
 
「第42回思い出のメロディー」の司会・出演者について

(日向総局長)
 42回目を迎える今年の司会者が、三宅裕司さんと松下奈緒さん、小田切千アナウンサーに決まった。昭和45年の「大阪万博」から40年。番組では、当時、万博ホールで開かれたフォーク・フェスティバルのテーマ曲として作られた「戦争を知らない子供たち」を作曲の杉田二郎さんと、かつてのフォーク仲間たちが“太陽の塔”の前で合唱。(8/21・総合・後7:30)

ドラマ「蒼穹の昴」が総合波へ登場

(ソフト開発センター 大加チーフ・プロデューサー)
 1月から7月までBShiで放送した日中共同制作ドラマ「蒼穹の昴」(全25回)が9月下旬から総合テレビで週1回、定時放送される。これまでメールでの問い合わせが1000件以上にのぼるなど好評を得た。放送は、吹き替え版。
 
「ハーバード白熱教室 IN JAPAN」について

(今井放送副総局長)
 4月から12回にわたって放送された「ハーバード白熱教室」は、ハーバード大学で政治哲学を教えるマイケル・サンデル教授のユーモアあふれる話術と、学生たちとの闊達な発言の応酬などで大きな反響を呼んだ。サンデル教授が、8月25日(水)に東大の安田講堂で行なう「ハーバード白熱教室 IN JAPAN」の様子を秋に教育テレビで放送。
 
「BSデジタル号がゆく!~ブルートレイン 九州一周の旅~」について

(黒木放送副総局長)
 デジタル放送の魅力を伝えるべく、九州を舞台にした鉄道プロジェクトを展開する。JR九州のブルートレインの特別列車 「BS デジタル号」。9月3日(金)から5日(日)にかけて九州を一周するとともに、鉄道関連のイベントも開催し、番組やインターネット等で全国に紹介する。目玉となるのは、生放送の「BSデジタル号がゆく!~ブルートレイン 九州一周の旅~」(9/4・BShi・前9:00、後2:30)、(9/5・BShi・前9:30、後1:00)。ほかに「BSデジタル大紀行 ぐるっと九州絶景旅」(8/29・BShi・後2:00) や、「SL人吉号の魅力」(仮)(8/29・総合・後5:15)を放送。
 
「妖(あや)しき文豪怪談」について

(NHKエンタープライズ 浜野エグゼクティブ・プロデューサー)
 川端康成・太宰治・芥川龍之介・室生犀星ら文豪には、もう一つの世界がある。人の心の闇にとりつかれた、幻想的な怪談作品。番組の核は、文豪の怪談を大胆に映像化したドラマ。ディレクターは世界で評判の高い日本人映画監督たち。さらに、なぜ怪談作品を執筆したのか、その背景に迫るドキュメンタリーと合わせて、BShiで放送する。「片腕(原作・川端康成 監督・落合正幸)」(8/23・後10:00)、「葉桜と魔笛(原作・太宰 治 監督・塚本晋也)」(8/24・後10:00)、「鼻(原作・芥川龍之介 監督・李 相日)」(8/25・後10:00)、「後の日(原作・ 室生犀星 監督・是枝裕和)」(8/26・後10:00)。また、総合テレビでのプロモーション番組や、9月から10月にかけて青森・金沢・京都・松江で番組連動イベントを開催、秋の特別番組 「秋の夜長の百物語」(仮) へと展開する。
 
「NHK戦争証言アーカイブスについて」

(ライツ・アーカイブスセンター 宮本副部長)
 全国のNHKの放送局が保存してきた元兵士や市民の証言動画をまとめて、インターネットで公開するウエブサイトが、8月2日(月)からオープンする。証言数はおよそ310人分で、ほかにも「NHKスペシャル ドキュメント太平洋戦争」「証言記録 兵士たちの戦争」「証言記録 市民たちの戦争」などの関連番組や、戦時中の様子を伝える「日本ニュース」、玉音放送などの貴重な音源も自由に無料で視聴できる。証言は、将来的には1000人規模が目標。証言は1 人あたり10分から1時間。
 
スペシャルドラマ「坂の上の雲」第2部の放送について

(日向総局長)
 第2部として、第6回から第9回の4本を12月5日(日)から毎週日曜よる7時30分、総合テレビで放送する予定。第2部の放送に先立って第1部も再放送を予定。第2部の放送に向けた広報用ポスターを製作した。
 
その他

Q:大相撲の生中継中止についての感想は?
A:(日向総局長)
 ダイジェスト版を6時台に放送するということで、多くの方の理解はいただいていると感じており、また結構みられている。ベストかどうかはわからないが、良かったのではないか。
Q:次の場所はどうするのか?
A:(日向総局長)
 まだ名古屋場所中なので、動きを見守っている段階で、(中継するかしないか)どちらとも今は申し上げられない。

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