ゆうちょ銀行 不正引き出し問題 “リスク感度低い”有識者会議
ゆうちょ銀行 不正引き出し問題 “リスク感度低い”有識者会議
2021年1月29日 15時14分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210129/k10012839171000.html
ゆうちょ銀行で貯金が不正に引き出される被害が相次いだ問題で、日本郵政グループに業務改革を助言している有識者会議は、当時の対応について検証結果をまとめました。従業員のリスクの感度が低く組織内で情報の共有が十分できていなかったことが問題につながったと厳しく指摘しています。
日本郵政グループの有識者会議は、ゆうちょ銀行で去年、連携する電子決済サービスやデビットカード・クレジットカードの「mijica」で口座から貯金が不正に引き出される被害が相次いだことを受けて、専門のチームが当時の会社の対応などを検証し、29日報告書をまとめました。
この中では▽ゆうちょ銀行ではサービスを担当する部門とセキュリティーの専門部署が連携できていなかったほか、▽従業員のリスクの感度が低く、顧客から寄せられた苦情などの情報が経営陣にすみやかに報告されずに被害者の補償の遅れにつながったと厳しく指摘しています。
そのうえで、「組織風土改革」が必要だとして▽人事の制度や研修制度を抜本的に見直したり、▽組織改革の経験がある外部の人材をアドバイザーとして登用したりすることなどを求めています。
日本郵政グループは今回の提言も踏まえ再発防止策や組織態勢の見直しを進めることにしています。
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