紅白歌合戦の全面広告の情報公開請求に対する回答が来ました。
当会は2019.1.4日に
紅白歌合戦の全面広告についてNHKに情報公開請求を行いましたが
2019/02/19日に回答がありました。(参照画像)
要するに、掲載紙一覧だけを開示するという通知です。
不開示の理由は、
①開示により、NHKの事業活動に支障を及ぼす恐れがある。
②NHK以外の法人の権利、競争上の地位、その他事業の遂行を害する恐れがある、
となっています。しかし、
①は抽象的で個別具体的な理由の説明になっていない。
②掲載料の個別開示がダメなら、総額開示を求めていることまで拒む理由になっていない。
ことから下記理由により再検討の申し入れを行いました。
■(再検討を求める理由)
1.「NHKの事業活動に支障を及ぼす恐れ」といった漫然とした理由は不開示の正当な理由に値しない。
このような漫然とした不開示理由を認めると、NHKの恣意的な判断で開示の範囲が際限なく拡げられ、情報公開制度が形骸化する。
2.「NHK以外の法人の権利、競争上の地位、その他事業の遂行を害するおそれ」という不開示理由は解釈の幅があまりに広く、NHKの恣意的な判断で開示の範囲が際限なく拡げられ、情報公開制度が形骸化する。
掲載料合計額の開示が「NHK以外の法人の権利、競争上の地位」を害するとは考えられない。
再検討の結果として2019/05/22日に回答(文書不開示の連絡)が届きました。
要約文P1、P2,P3,P4 画像参照ください。
内容は要約文P1に書かれています。
要するに、掲載紙ごとであれ、各紙合計であれ、広告料を開示すると、広告代理店もNHKも今後の発注先の選定業務に支障が生じる恐れがあるという理由で不開示としたいというNHKの申し立てを「NHK情報公開・個人情報保護審議委員会」として認めるというものです。
広告代理店およびNHKの実体不明の「おそれ」を、広告料の財源の負担者である視聴者の知る権利より優位に扱うという傲慢な決定です。
しかも、「NHK情報公開・個人情報保護審議委員会」の判断たるや、わずか3行少し、中身ゼロの有様です。審議委員会の体たらくに抗議文を送りたいくらいです。
以上
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コメント
紅白歌合戦の全面広告に対する取り組みありがとうございます。
NHKが視聴率を上げる必要があるのか、という基本問題があります。
覚えていませんが、各紙に莫大な広告料を支払う必要はないはずです。
NHKは視聴率を上げる努力より、視聴者が納得してもらえる番組をつくれば、おのずと視聴率だって上がることでしょう。
大衆に迎合し、民法と同じような番組編成が横行していることに辟易とします。
十分な回答が得られなくとも、コミュニティーからの意見を発信することが大事だと思います。
どうぞよろしくお願いします。
投稿: 中村 孝 | 2019年5月23日 (木) 10:35