私用ゴルフの交通費決済にあたって公私を混同させた籾井会長の背任は重大であり、改めて辞任を要求する
籾井会長の私用ゴルフのハイヤー料金をNHKが立て替えていた問題が大問題になっています。
当会を含む18団体(注1)は3/23日、籾井会長と経営委員会宛ての「私用ゴルフの交通費決済にあたって公私を混同させた籾井会長の背任は重大であり、改めて辞任を要求する」文書をを提出しました。
NHK(渋谷)でのメモを貼り付けます。
-------------------------
参加団体
4団体=
NHK問題を考える会(兵庫)×3人
日本ジャーナリスト会議
放送を語る会
NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ 醍醐、渡辺
NHK=NHK視聴者部 副部長×2
NHK経営委員会事務局 副部長
3月23日 13:15~14:05
≪初めに≫
以下の二通の申し入れ文書を封筒に入れて、全経営委員宛てと会長を含む全理事宛てに夫々事務局に手交し、申し入れの概要を視聴者コミュニティの醍醐共同代表から説明。その後、約50分質疑しました。
①NHK経営委員会 委員長 浜田健一郎 様 経営委員 各位
私用ゴルフの交通費決済にあたって公私を混同させた籾井会長の背任は重大であり、改めて経営委員会による罷免を要求する
②NHK会長 籾井勝人 様 私用ゴルフの交通費決済にあたって公私を混同させた籾井会長の背任は重大であり、改めて辞任を要求する
≪主な質疑≫
Q:定例の経営委員会は明日24日と理解している。3月19日に「監査委員会活動結果報告書」が提出されたのは、臨時経営委員会だったのか?
A:そうだ。
Q:監査委員会は、いつ開催されたか? 議事録は公表されるのか?
A:開催は当日のみで、「報告書」を経営委員会に提出する前だ。議事録は・・・。
Q:経営委員会には何名の委員が出席し、論議された時間はどれくらいか?
A:後日、議事録が公表される。7名以上でないと経営委員会として成立しないので、それ以上の出席があった。時間は午前中としか言えない。
Q:経営委員会は、当日「報告書」を受け、午前中の議論でコメント・見解を発表したとは手際が良すぎるのではないか? もう24日の定例委員会では議論しないのか?
A:19日の臨時経営委員会の議論は、後日ホームページに公表される。
24日に再度議論されるかどうか承知していない。議決事項は事前に伝えるが、それ以外の議論がどうなるかは私の仕事外で分からない。
Q:NHK は、今回のハイヤー利用について、セキュリティ上の理由を挙げているが、籾井会長以前に同理由でハイヤーを私用で利用した事例はあったか?
A:セキュリティ上の説明は国会でもしている。これまでの事例は・・・。
Q:籾井会長が就任以来、私用のハイヤー利用をNHK経理部が「外部対応業務」として処理した事例は他に無いか?
A:承知していない(知らない)。
Q:このような質問(同様事例の有無)は、普通なら当然に出る疑問だ。知らないとか、調べていないと言う説明は信じられない。
A:個別、ピンポイントの答えは出来ない。
Q:情報公開請求したらどうなるか?
A:請求があれば、その都度関係部署で協議する。事前には説明できない。
Q:今回問題になったような費用の公私の区別をどのようにしているか?
A:「監査委員会活動結果報告書」にある通りだ。
Q:報告書では分からないから質問している。
A:・・・。
Q:再度聞くが、今回のような経理処理の仕方は、籾井会長以前にあったか?
A:「報告書」以外、承知していない。
Q:NHK問題を考える会(兵庫)から、2/27に各経営委員宛てに書留郵便で送った申し入れが、3/9の面談で確認したら「届いていない」との回答だったが、どういう事か?再度文書を渡す。
A:3/9の回答は、行き違いがあり3/8付けの文書のことだった。この文書は必ず届ける。
Q:明日の経営委員会は13:30 からとしたら、この申し入れ文書を事前に各経営委員にFAXかメールで届けてもらいたい。以前の事務局には対応をしていただいたことがある。
A:各経営委員は忙しいので、何処に連絡すればよいか・・・。 <2015.3.23 渡辺記>
(注1)
NHKをただす所沢市民の会
NHK問題を考える会・さいたま
NHK問題京都連絡会
NHKを憂える運動センター・京都
籾井さん! NHK会長やめはったら受信料払います・京都の会
NHK問題を考える会(兵庫)
マスコミ問題を考える秋田の会
市民のメディアをつくる会・ぎふ
「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター(VAWW RAC)
NHK問題考える滋賀連絡会
時を見つめる会
NHK問題を考える会・かながわ
放送を語る会
NHKを考える広島の会
NHKとメディアを考える茨城の会
NHK問題を考える会(屋久島)
NHK問題大阪連絡会
NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ
----------------------------------------------------------------------------------------------------
NHK会長 籾井勝人 様 2015年3月23日
私用ゴルフの交通費決済にあたって公私を混同させた籾井会長の背任は重大であり、改めて辞任を要求する
こ
のたびの私用ゴルフのためのハイヤー料金の支払いについて、見苦しい言い訳に汲々とする貴職の姿を私たちは見るに堪えません。当初から自己負担をする意思
があったにせよ、NHKの業務用伝票として処理され、監査委員会から指摘を受けて支払いをしたという事実は公私の混同以外の何物でもなく、公共放送のトッ
プに立つ人物がわきまえるべき節度、見識、備えるべき人格のいずれにおいてもNHK会長としては失格と断じるほかありません。私たちは、貴職の就任以来、
これまで幾度かの「辞任要求」を行ってきましたが、今回の辞任要求は「最後の要求」としたいものです。
NHK
の予算のほとんどは受信料でまかなわれています。いわば「公金」です。こともあろうに会長自らが、この公金と私的な遊興費を混同したのではという疑いを持
たれるような行為をした道義的倫理的責任は極めて重く、指摘を受けて「支払った」で済まされるものではありません。NHK経理部が行った「外部対応業務」
名目での伝票処理は、内部告発がなければ、是正措置がなされなかった可能性が大きく、貴職の行為は未必の故意か、それに極めて近いものです。
貴職は昨年1月25日の就任記者会見において、数々の「偏向」した思想・見解を吐露しましたが、「確認」を求められると、個人的見解と言い逃れ
会長職を続けることを公言しました。その後も幾度か、視聴者や国会を欺く言動を行い、指弾され、辞任要求を突きつけられながら、そのたびに自らの見解は取
り消すことなく、同様の釈明を繰り返して「延命」を続けてきました。これらの「失言」はどれをとっても放送法が求める「不偏不党、真実・自律、政治的に公
平」を貫くべきNHKの会長にそもそも相応しくなかったというべきです。
2013年11月の経営委員会・指名
部会が次期会長の資格要件として定めた6項目のうちの初めの3項目は「1、NHKの公共放送としての使命を十分に理解している。2、人格高潔であり、広く
国民から信頼を得られる。3、政治的に中立である。」となっていました。貴職が会長就任後に公言した数々の問題発言は、会長選考時に経営委員会がそのよう
な考え方の持ち主であることを把握していれば、決して「会長」に選出されることはあり得なかったものばかりです。
貴職の「非行」に対する「監査委員会活動結果報告書」が、3月19日臨時経営委員会に提出され、24日の定例経営委員会でその処理がなされると報じられています。
私たちはこれ以上の貴職の醜い会長職への執着を許すわけにはいきません。経営委員会の処分を待たず、直ちに辞職されるよう重ねて要求します。 以上
-----------------------------
NHK経営委員会 委員長 浜田健一郎 様 2015年3月23日
経営委員 各位
私用ゴルフの交通費決済にあたって公私を混同させた籾井会長の背任は重大であり、改めて経営委員会による罷免を要求する
こ
のたびの私用ゴルフのためのハイヤー料金の支払いについて、見苦しい言い訳に汲々とする籾井会長の姿を私たちは見るに堪えません。当初から自己負担をする
意思があったにせよ、NHKの業務用伝票として処理され、監査委員会から指摘を受けて支払いをしたという事実は公私の混同以外の何物でもなく、公共放送の
トップに立つ人物がわきまえるべき節度、見識、備えるべき人格のいずれにおいてもNHK会長としては失格と断じるほかありません。私たちは、同氏の就任以
来、これまで幾度か、同会長に「辞任要求」を行うとともに、経営委員会に対しては、同会長の罷免を要求してきましたが、今回の罷免要求は「最後の要求」と
したいものです。
NHKの予算のほとんどは受信料でまかなわれています。いわば「公金」です。こともあろうに
会長自らが、この公金と私的な遊興費を混同したのではという疑いを持たれるような行為をした道義的倫理的責任は極めて重く、指摘を受けて「支払った」で済
まされるものではありません。NHK経理部が行った「外部対応業務」名目での伝票処理は、内部告発がなければ、是正措置がなされなかった可能性が大きく、
同会長の行為は未必の故意か、それに極めて近いものです。
同会長は昨年1月25日の就任記者会見において、数々の「偏向」した思
想・見解を吐露しましたが、「確認」を求められると、個人的見解と言い逃れ会長職を続けることを公言しました。その後も幾度か、視聴者や国会を欺く言動を
行い、指弾され、辞任要求を突きつけられながら、そのたびに自らの見解は取り消すことなく、同様の釈明を繰り返して「延命」を続けてきました。これらの
「失言」はどれをとっても「不偏不党、真実・自律、政治的に公平」を貫くべきNHKの会長にそもそも相応しくなかったというべきです。
2013
年11月の経営委員会・指名部会が次期会長の資格要件として定めた6項目のうちの初めの3項目は「1、NHKの公共放送としての使命を十分に理解してい
る。2、人格高潔であり、広く国民から信頼を得られる。3、政治的に中立である。」となっていました。籾井勝人氏が会長就任後に公言した数々の問題発言
は、会長選考時に経営委員会がそのような考え方の持ち主であることを把握していれば、決して「会長」に選出されることはあり得なかったものばかりです。
この1年間、浜田経営委員長は国会の委員会審議で委員から、経営委員会の会長任命責任と監督責任を質される都度、「籾井会長は放送法
を遵守して業務の執行に当たると明言しているので、それを見守りたい」、「経営委員会としては、執行機関の今後の動きを監督し、助言し、必要に応じて苦言
も呈して、委員会の職務を一層果たしてまいりたい」という答弁を繰り返してきました。(私たちが衆参委員会会議録で調べたところ、本年1月末までに浜田委
員長は前者の発言を延べ18回、後者の発言を延べ27回繰り返しています。)
また、他の経営委員も各地の「視聴者の皆様と語る会~NHK経営委員とともに」において、籾井会長の言動に対して参加者から出た厳しい意見に対して、籾井
会長への「監視と監督」を約束されて来ました。たとえば、石原進委員は、2014年4月19日、佐賀県での語る会において、「籾井会長は、放送法を守って
公共のための放送をこれからやっていきますということを再三明言していますので、籾井会長に私どもは頑張っていただきたいと。経営委員会はしっかりと監視
とか監督をやっていくということでご理解をいただきたいと思います。」と決意を表明されました。
委員長および各経営委員は今こそこれらの約束を果たすべきではないでしょうか。 同会長の「非行」に対する「監査委員会活動結果報告書」が、3月19日臨時経営委員会に提出され、24日の定例経営委員会でその処理がなされると報じられています。
私たちはこれ以上の同氏の醜い会長職への執着を許すわけにはいきません。経営委員会は断固罷免の決定をするよう重ねて要求します。 以上
--------------------------------
| 固定リンク
「momii辞任」カテゴリの記事
- 籾井会長退陣と当会の活動を振り返って(2017.02.14)
- 「籾井会長退任後の当会の運動の進め方」について(2016.12.26)
- 11月21日 第4次集約をNHKに提出しました。「次期NHK会長選考にあたり、籾井現会長の再任に絶対反対し、 推薦・公募制の採用を求めます」 署名活動(2016.11.22)
- 11月7日 第3次集約をNHKに提出しました。「次期NHK会長選考にあたり、籾井現会長の再任に絶対反対し、 推薦・公募制の採用を求めます」 署名活動(2016.11.07)
- NHK経営委員会からの「回答」があり、それへの「返書」を提出しました。(2016.07.23)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント