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2014年8月 1日 (金)

『クローズアップ現代』2014.7.7.「原発新基準 安全は守られるか」の番組記録を見て

会員のM.Mさんからメールを頂きました。以下に紹介します。
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知りたいことがあって、NHKオンラインで、『クローズアップ現代』2014.7.7.「原発新基準 安全は守られるか」の番組記録を見ました。
http://www.nhk.or.jp/gendai/
 驚いたことに、書き起こしであるはずの番組記録から、メイン・キャスター国谷裕子さんの発言がすべて削除されています。出演者はすべて、短いコメントを述べた人でも写真が出ているのに、彼女の写真はありません。
 私はいつのころからか国谷さんのファンで、この2~3年でしょうか、彼女の出番が少なくなり、最近では「干された」か? と思えるのを、ハラハラしながら見ていました。
 それで、この番組の録画から、削除された彼女の発言を書き起こしました。両者の対照をワードに起こしましたので添付します。→こちら
NHKの番組記録は→
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3526.html
「放送まるごとチェック・放送した内容すべてテキストでご覧いただけます」とうたっています。
 削除されていない動画が、こちらから見られます。
http://www.at-douga.com/?p=11582

 番組のテーマは、「新安全基準で、想定外の過酷事故が起きたとき、現場の職員は対応できるのか」という、原発の再稼動に向けた議論のなかでも、あまり浮上していない問題です。(大飯原発の福井地裁判決は、放射性物質を扱う特殊性からその難しさを指摘、また、原発技術者の小倉志郎さんは「不可能」と断じています)。
 国谷さんは、冒頭でかなり長く話した以外は、控えめな発言です。
 これらが、なぜ削除されたのか。私は、彼女がこの問題を、目前に迫った川内原発の再稼動の是非を判断する論点の一つとして提示したかったことにあると思います。局の上層部は、再稼動とは切り離し、原発の安全性という一般的な問題に流し込みたかった。
 また、国谷さんは「原発への信頼が失墜した」、「福島の教訓」と、何度か述べています。これも、この問題を「安全基準への適合」という、宙に浮いた抽象論議に終わらせたい上層部には気に入らなかったのでしょう。
 昨年の春あたりから、「いままでの彼女なら、もう一歩、突っ込んだのに」とか、「意図的に論点をずらしたな」と感じることが何度かありました。
 今回も、番組の中盤、「職員の対応力は十分か(再稼動して大丈夫か)」に論議が進むはずのところで、国谷さん自身が「透明性の確保」に、論点を切り替えてしまっています。(このあと、適合審査を1年間、取材してきたという菅谷友美子記者が、精いっぱいと思われる発言をしていましたが)。

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