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2011年2月24日 (木)

「視聴者コミュニティ」NHK会長選考の抜本的見直しを要求

 今回のNHK会長選出での前代未聞の失態の結果を受けて「『NHK経営委員会の情報漏れ』で監査委が調査」(毎日2/22)等の報道がなされています。
また2/22の衆議院総務委員会では野党議員から「経営委の情報漏れ」での経営委員会の責任が追求されました。(注1)しかし今問われていることは「経営委の情報漏れ」などという局所的な問題ではなく、会長選考とNHK経営委員会の本来的ありかたの問題です。
これに真っ向から取り組んでいただくため、「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」は次の3つの要望・質問書をNHKに提出しました。
(2月22日、4名の運営委員がNHKハートプラザに出向き文書を手渡し、担当窓口と面談)
NHK会長選考の迷走から汲むべき教訓は何か~開かれた会長選考に関する私たちの見解・要望・質問~(NHK経営委員会・監査委員会宛)→PDF
NHK会長選考ならびにNHKと政治の関係に関する貴職の見解についての質問書(NHK経営委員会 委員長代行 安田喜憲様宛)→PDF
NHK会長選考に関わる貴職の職務遂行についての質問書(NHK経営委員・監査委員 井原理代様宛)→PDF

①の要旨は
Ⅰ. ・監査委員会での調査が視聴者の知る権利や委員の自由な言論を阻害する
  ことがないよう要望。
      ・調査は当時の関係者を例外なく対象者として厳正に行われるべき。
      ・調査結果は最大限視聴者に公表されるべき。

Ⅱ. 会長選考が迷走した根本的原因は、NHKの会長に求められる資質をうやむやにしたまま、個々の経営委員の限られた知己・人脈に頼って人選を進めたため、選考に行き詰まったこと、そのため、最後は顔と人脈が広い経済界に対象が収斂し、大きな組織を牽引した経験を殊のほか評価するという歪み・偏向が生じた。こうした偏向を正当化するために「鉄道も放送も公共性において同じ」などという牽強付会な説明をするのは不見識である。A
また今回の人選の迷走を教訓にして、放送法の改正を待つまでもなく、経営委員会の意思で実行が可能な公募制の導入を、本腰を入れて検討すべきと考えるが、どう受け止めるか?B
・上記ABに対する経営委員会の見解を文書にてお聞かせ願いたい。

②の要旨は
Ⅰ.選考の途上で候補者として名前が挙がった人物に対し、小丸経営委員長(当時)は「全員一致で議決したと報告した」と説明しているのに対し、井原委員ら各委員は「議決前の打診をしたと理解している」と発言している。人事のイロハともいうべきこのような選考手順の次元の違いについて経営委員長と監査委員他との間に大きな認識のずれがあったことが会長選考を混乱させた原因の一つと言えるが、これについて委員長を補佐する立場にあった安田氏はどのように責任を認識しているか?我々は辞任に値すると考えるがどう受け止めるか?

Ⅱ.安田氏は松本正之氏をNHKの会長に選任することに賛同した理由として、「国威の発揚という意味で大きな役割を果たしてくれるものと期待して」と発言しているが、公共放送の長に国威発揚に協力する資質を期待するのは筋違いである。

Ⅲ.自民党の総務部会に出席して、経営委員会内に服務準則違反があったなどと発言するのは経営委員会の自律性を揺るがせ、政治との緊張関係をおろそかにする言動と思うがどうか? この種の説明は政治家に向かってではなく、視聴者に向かって行なうべきことであり、目線がずれていないか?

③の要旨は
Ⅰ.選考の途上で候補者として名前が挙がった人物に対し、小丸経営委員長(当時)は「全員一致で議決したと報告した」と説明したのに対し、井原委員ら各委員は「議決前の打診をしたと理解している」と発言 している。人事のイロハともいうべきこのような選考手順の次元の違いについて委員長と監査委員他との間に大きな認識のずれがあったことが会長選考を混乱させた原因の一つと言えるが、これについて常勤の経営委員・監査委員・指名委員会委員を兼務した井原氏はどのように責任を認識しているか?

Ⅱ.指名委員会を代表して経営委員会に、松本氏を選考した報告をする際、同氏の適格性に関して、「公共放送としての使命の理解はこれからのことかもしれませんが」などと報告をしたのは公共放送の長を選ぶ組織の中心人物として無責任かつ杜撰な職務遂行と考えるが、このような指摘をどう受け止めるか?

Ⅲ.松本氏の公共放送に関する資質の情報も得ないまま、本人に面談もせず、即日議決をするというのは重大な職務懈怠に当たると考えるが、このような指摘をどう受け止めるか?

Ⅳ.上記ⅠⅡⅢで指摘した職務懈怠は、常勤の監査委員の職を辞して責任を明らかに
するのに相当すると考えるが、かりに今の職にとどまるとしても、非常勤の経営委員長の約3.5倍に当たる年間報酬を、受信料を原資にして得ている常勤職の重責に照らし、常勤職として加算された報酬のうちのしかるべき割合を返上して視聴者に対する責任を明確にすべきと考えるがどうか?

Ⅴ.政党の部会に出席し、その場で服務規律違反の有無について調査を約束する発言をしたことについて。ーーです。

もう少し詳しい説明は
NHK会長選迷走の検証を情報漏えいの調査に矮小化してはならない醍醐聰のブログ

視聴者コミュニティ、3通の文書をNHK経営委ほかへ提出~先のNHK会長選考の迷走に関して~

さらに今回の経緯については
新旧政権政党の部会に出向いて政治家の「注文」を聞き取ったNHK会長、経営委員長、監査委員

NHK経営委員長代行の底なしの無定見

視聴者コミュニティ、小丸NHK経営委員長の解任を要求

をご覧ください。

注1衆議院TVのカレンダーから22日をクリックー総務委員会ー坂本哲志ー32分10秒から50:00までNHK問題の質疑ー
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参考:NHK会長引責 政治の介入招く『甘さ』 Tokyo Web

   NHK会長 自主自律の人を透明に

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