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2011年2月 8日 (火)

「大学病院教授からの訴え」事案の委員会決定を通知・公表:BPO

テレ朝系番組に放送倫理上の問題=BPO
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011020800635
 NHKと民放でつくる第三者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の「放送と人権等権利に関する委員会」(放送人権委)は8日、昨年2月にテレビ朝日系報道番組「サンデープロジェクト」で放送された金沢大付属病院で起きた「患者の同意無き臨床試験」をめぐる訴訟に関する内容に放送倫理上の問題があったとの見解を公表した。

 番組は、ある医師の活動を紹介しながら、医療過誤裁判で患者側が不利な状況に置かれるのは医療機関側の隠蔽(いんぺい)体質に原因の一つがあると伝える内容。放送後、この医師の上司の教授が「自分の実名を出し、強引な取材を行ったのは人格権侵害と放送倫理違反」とBPOに申し立てた。
 申し立てを受けて審理した放送人権委は、番組の企画意図は評価した上で「人格権侵害の違法性は認められないが、(同教授の)取り上げ方は真実性の追求や反論の機会の確保とは程遠い。裁判結果の伝え方も不正確で、放送倫理上の問題があった」と認定。番組を制作したテレ朝と朝日放送に同委の見解の趣旨を放送し、今後慎重な配慮を行うよう求めた。(2011/02/08-16:12)
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2011年 2月 8日
「大学病院教授からの訴え」事案の委員会決定を通知・公表
http://www.bpo.gr.jp/topics/2010/20110208.html
本事案は、テレビ朝日・朝日放送の報道番組『サンデープロジェクト』で2010年2月28日に放送した「密着5年 隠蔽体質を変える~大学病院医師の孤独な闘い~」の特集に対して同年5月、大学病院産婦人科教授が申し立てたもの。申立人は、直接自らが当事者ではなかった過去の出来事に関連して、事前の同意を得ることなく取材を強行されたことや、番組で実名や取材映像を使用されたのは人格権の侵害で、放送倫理に違反すると訴えた。これに対し局側は、申立人は取材に応じるべき公的な立場にあり、放送での申立人の扱いにも問題はなかったと反論した。

放送人権委員会は昨年7月の委員会でこの事案の審理入りを決め、双方からのヒアリングを含めて審理を重ねてきた。委員会決定は、放送の企画意図については理解できるものの、申立人を取材した部分の取り上げ方や番組の大きな柱となっている地裁・高裁の裁判判決の紹介の仕方に放送倫理上問題があるとの判断を示した。

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