NHKのど自慢、会場の埼玉・所沢市が400万円を負担
2010年11月5日0時20分
10月24日に放送された公開番組「NHKのど自慢」で、会場になった埼玉県所沢市が400万円以上の経費を負担していたことが4日、分かった。市民体
育館(同市並木5丁目)の舞台やいすの設置など、番組に必要な会場の設営費で、市民からは「税金の使い道として納得しがたい」との声も。市は「共催事業と
して議会で説明済み」との立場だ。
市によると、市制施行60周年にあたる今年の記念事業として、当麻よし子市長らがNHKに開催を求め、協定書を締結。制作などはNHKで、市は会場の確保や運営などを担当したという。
市は当初、既存の設備を利用できる市民文化センターミューズ(同市並木1丁目)での開催を希望した。しかし、NHKから美術品の搬入などに支障があると
して難色を示され、市民体育館で舞台や座席などを新設。作業を東京都内の業者に委託し、設営費が415万円かかったという。
また、市は会場を24日まで5日間押さえたが、「市の事業の実施」との理由で使用料は支払われていない。通常、約70万円かかるという。
市は「NHKとの共催事業で、会場設営費は今年度一般会計予算に計上し、議会の予算審議を通じて説明している」などと主張する。
また、NHK広報局は「出演料など番組制作にかかわる経費はすべてNHKが負担し、それ以外は会場整備費として自治体に分担してもらっている。協定書で自治体と明確な業務分担と経費分担を取り決めている」などと説明している。
服部孝章・立教大社会学部教授(メディア法)は「NHKの番組は受信料で制作するのが前提なのに、自治体が経費を負担していることの説明はつきにくい。
今さら名を売る必要のない自治体で税金を使い、のど自慢をやることが市民サービスと言えるだろうか」と指摘している。(西前輝夫)
10月24日に放送された公開番組「NHKのど自慢」で、会場になった埼玉県所沢市が400万円以上の経費を負担していたことが4日、分かった。市民体育館(同市並木5丁目)の舞台やいすの設置など、番組に必要……» 続きを読む |
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