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2010年11月22日 (月)

次期NHK会長選出に当たっての要望書を提出しました

NHK経営委員会 経営委員各位 御中                2010年11月22日
                            次期NHK会長選出に当たっての要望書
                                                     NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ
                                                                      共同代表 醍醐 聰・湯山哲守

 経営委員の皆さまにおかれましては、日夜NHKが自主・自律を堅持し、健全な民主主義の発展と文化の向上に寄与するように、激励し監督する使命を果たさんとしておられることに敬意を表します。
 さてNHK会長の任期が来年1月に迫ってきました。当会は、前回の会長選出に当たり、全国の市民団体と共同で2007年11月26日、「NHK次期会長選出に際しての申し入れ」を行いました。それはつぎの3項目です。

① 会長の選出基準については、ジャーナリズムと放送の文化的役割についての高い見識を持ち、言論・報道機関の責任者として、放送の自主・自立の姿勢を貫ける人物であるかどうかを判断の柱にすえること。
② 会長選出の審議経過の議事録を公開し、説明責任を果たすこと。
③ 経営委員会が公募した会長候補の中から会長を任命する公募制を採用すること。

 しかし古森前経営委員長の専断的な選出主導で決定されてしまったことは記憶に新しいことです。他の経営委員でさえ十分に議論ができず、提案日に即採決を強行するという短兵急な選出は二度と行うべきではありません。当然のごとく私たちの「申し入れ」は完全に無視されました。もともとNHK会長の選出方法は経営委員会の合議で決することができるのですから、上記③の「公募制」も経営委員会の意思一つで実現できるものです。
 今回の選出に当たり改めて上記3項目を要望しますが、同時に、前回の教訓から次の1項目を追加したいと思います。

④ 会長候補について、指名委員会で「候補者」が絞られたあと、経営委員会で即決しないこと(少なくとも1週間をおくこと)。およびその間に「候補者」に「ジャーナリズムと放送の文化的役割についておよびNHK会長就任への抱負」等の所信を表明する機会を設けること

 会長選出に当たって貴委員会の小丸委員長は、今月初め福地会長について「『続投していただけるものと確信している』と述べ、福地会長に再三にわたり続投を求め、そこそこの反応を得ているという」と報道されました(11月9日付「産経新聞」)。この報道が事実なら、小丸委員長の越権行為は許されるものではありません。経営委員会の議を経ずに委員長が勝手に「続投」の要望を公表し、しかもそれを実行するということは前回の選出過程から何も学んでいないというべきです。
 経営委員各位が上記私たちの要望を精査し、国民・市民に開かれたNHKを実現するために受け入れていただくよう重ねてお願いする次第です。
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2007/11/26 「NHK次期会長選出に際しての申し入れ」
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「坂の上の雲」第2部放映開始にあたりNHKに質問状を提出
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NHK次期会長の選出、視聴者に開かれた論議を――2007/11/17日、NHK経営委員会に申し入れ 賛同署名呼びかけ

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