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2010年11月10日 (水)

今後のICT分野における国民の権利保障等の在り方を考えるフォーラム(第10回会合)

平成22年11月10日(水)18:30~

配付資料(PDF)

日本版FCCという、独立機関をつくるという、09年総選挙前の民主党の構想は、どうやら雲散霧消したらしい。次回、最後の会議。何も決められずに、このフォーラムは閉じられる、という。
http://twitter.com/iwakamiyasumi


総務省のICTフォーラム、始まりました。初めて出席する片山総務相、挨拶。
座長の濱田純一東京大学総長から。今日の議題のひとつは、これまでの議論の整理。
濱田座長が、要点をいくつか列挙。
次の議題に。BPOの幹部から、同機構についての説明。201社が加盟し、人権擁護、第三者の立場から勧告などを行う。放送倫理の高揚につとめる。

BPOの話は眠かったが、NHKの話には目がさめる。ネットの浸透による情報環境を歓迎しつつ、個別化、孤立化するYouをWeに、と、マスレベルで国民を情報について統合する欲望を露わに語る。
NHKが作り出し、押しつける単一のWeが、支配的になることを望まない、と、心の中で一人反発していると、タイミングよく郷原さんが発言。「これまでのフォーラムの議論の積み重ねを踏まえず、BPOらのPRを語っている。これでは議論がかみ合わない」と。同意。

民放連。尖閣のビデオ流出問題。あれが個人の人権を損ねるものだったら。また、大阪地検の証拠改竄事件のスクープとプロのジャーナリストが簡単にリストラされてゆく現状など。警鐘を鳴らす。
要するに、これ以上、民放連としては、規制を望まない。2007年の放送法改正には反対した。その代わり、BPOによって、自主規制努力をしている、という主張。

これまでの議論の積み重ねを踏まえず、具体的な話がない、と郷原さんから批判。放送倫理・番組向上機構の役員が反論。
問題が生じてから、調査チームの立ち上げまで、迅速化された。日本テレビの「バンキシャ」の虚偽放送の事案の場合は、BPOが調査するより、日本テレビが自ら立ち上げた、と役員。

郷原さん、バンキシャは適切な例ではない。すでに刑事事件化したもの。事件化未満の事案について、どうするかが、大事なのではないか。
郷原氏と服部立教大学教授の議論。楠氏が、BPOを監視する機関がいるのでは、と。
BPOから、人権委員会は、以前より、迅速に対処するようになっていると、弁明。
BPOの手からこぼれる案件を、やわらかな連携のできる後方支援のできるグループができないかと、五代氏。しかし、民放連の役員、一蹴。総じて、テレビサイドの頑なさが際立つ。

フォーラムの議論が、毎回、BPOの問題にばかり、議論が集中しがち。近未来の課題も取り上げていただきたい、と重延氏
日本版FCCという、独立機関をつくるという、09年総選挙前の民主党の構想は、どうやら雲散霧消したらしい。次回、最後の会議。何も決められずに、このフォーラムは閉じられる、という。

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