【NTT】ようやく見えてきた収益構造の転換 そこに降ってわいた“新たな難敵”
光回線を使った高速ブロードバンド通信は、バラ色の未来が喧伝される。巨額の赤字を出しながら、設備投資を続けてきたNTTだが、ようやく黒字化が見えてきたところで新たな難題が飛び出した。
NTT東日本は、過去10年間続いていた「減収」から脱却し、初の「増収」に転じた――。
8月5日、NTT(持ち株会社)は、2010年4~6月期の連結決算(米国会計基準)の純利益が前年同期比で12%増の1559億円となったことを発表した。
今回の第1四半期決算の注目点は、これまで連結営業利益を牽引してきたNTTドコモとNTTデータが減益となった一方で、苦戦続きで長期低落傾向にあったNTT東西の業績が上向き、全体では増益に持ち込んだことにある。 その大きな理由は、光回線などのIP(インターネット・プロトコル)関連の収入が、固定電話などの音声による収入の落ち込みをカバーするように
なってきたからである。それは、図にあるように、経年の「純増数」(新規契約数から解約数を引いたもの)で比較すると一目瞭然だ。
つづき
(「週刊ダイヤモンド」編集部 池冨 仁)
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