「韓国併合」100年「日本と朝鮮半島の過去・現在・未来を考える」
http://www.nikkan100.net/8kikaku-kyoto.pdf チラシをご覧ください。
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「韓国併合」100年「日本と朝鮮半島の過去・現在・未来を考える」
日 時 8月7日(土)~8月8日(日) いずれも10:00~
会 場 龍谷大学アバンティ響都ホール(JR京都駅南)
共 催 「韓国併合」100年市民ネットワーク・龍谷大学社会経営学研究会
日本は、「韓国併合条約」を強要し、1910年 月2 日から35年間、朝鮮半島を植民地としました。
今年8月、ちょうど100年の節目を迎えます。私たちは、この100年の歴史をふまえて、日本と朝鮮半島に暮らす人々との間に、心からの反省と和解を進めるために、2008年10月に「韓国併合」100 年市民ネットワークを結成しました。そして、「反省と和解のための市民宣言」署名運動や、講演会、シンポジウム、「韓国併合」100 年写真展の全国各地での開催のほか、今春には「韓国併合」の違法性を明らかにしたブックレットの刊行などを行ってきました。2001年9月に採択された国連のダーバン宣言は、「植民地主義」について、歴史清算、過去の克服を明確に打ち出しました。日本の植民地支配は無数の被害者を生み出しましたが、なすべき調査や謝罪および補償がなされないまま、いまだに放置されたままです。日朝・日韓の真の友好と信頼関係の構築のために、日本による植民地支配の清算を図り、歴史的責任を果たさなければなりません。それは人権と民主主義という人類の普遍的価値に基づき、東アジア、さらには世界に平和を実現することにつながることでしょう。このような趣旨で、私たちは龍谷大学社会経営学研究会との共催で、「『韓国併合』100 年 日本と朝鮮半島の過去・現在・未来を考える」を企画しました。多くのみなさまのご参加をお待ちしています。
<プログラム>
◆8月7 日(土)10:00~20:30
◎オープニング企画
10:00~目で見る植民地支配の実像!「朝鮮総督府制作のプロバガンダ映像&解説」
①「銃後の朝鮮」(1937) ②「朝鮮 私たちの後方」(1939) ③「朝鮮の愛国日」(1940)
④「日本実録」(1943) ⑤「朝鮮時報第11報」(1943)
トーク 藤井幸之助さん(コリアン・マイノリティ研究会世話人)
植民地支配がいかに人々の日常の底深くまで、浸透させられていったかを当時の朝鮮総督
府が作成した映像を見ながら過去の植民地支配の実像を追体験する貴重なチャンスです。
◎シンポジウム
13:30~17:00 (参加資料代500 円)
「文化を奪うとはどういうことか? 植民地支配の文化的側面」
植民地支配は、多面的な側面を持っています。物理的・暴力的な支配という側面だけでな
く、1910 年から45 年までの日本の朝鮮半島への35 年間の植民地支配を「文化」の観点
から捉えなおし、「文化」を奪うとはどういうことか、また、いまだに「清算」されない
文化財返還問題をとりあげます。
【パネラー】
仲尾 宏氏(京都造形芸術大学客員教授) 「文化による植民地支配とは」
太田 修氏(同志社大学教授) 「日韓条約で文化財はどう扱われたか」
康 成 銀氏(朝鮮大学教授) 「奪われた文化財について」
【特別報告】「利川五重塔と返還運動の意義」
朴菖熙(パク・チャンヒ)氏(利川五重塔返還推進委員会委員長)
◎文化企画
18:30~20:30 「日朝・日韓文化交流の夕べ」・チングドゥル韓国打楽器・朝鮮半島民謡・舞踊・和太鼓・篠笛・日本民謡に携わる在日コリアンと日本人による、コラボレーション・ユニット。2006年、
パクウォン(韓国打楽器奏者)を中心に結成。日本という地で生まれ、在日僑胞としてのスタンス、在日アーティストとして何かを創造し、発信していきたいという気持ちがチングドゥルの結成の原点ともいえる。その想いに日本芸能の再創造を試みる和楽器奏者らが呼応し、唯一無二の、温故知新を心掛けた中で生まれてくる親舊達ワールドを構築する。・月桃の花」歌舞団1997年秋、合唱とエイサーを中心に結成。名前は当時全国で100万人の鑑賞者を出した沖縄戦映画「GAMA-月桃の花」から。現在、手踊り隊、三線隊、バンド、チョンダラーたちを加え、10代から60代まで老若男女を問わない幅広い層のメンバーが活動。「GAMA-月桃の花」に込められた「命どう宝(=命こそ宝)」の精神を全国、世界へ広げることを目指し、取り組むテーマも沖縄戦や基地の問題にとどまらず、アジアの人々の戦後補償の運動やイラク反戦、ワーキングプアをテーマにしたミュージカルなどを上映。・利川市五重塔返還テーマのパンソリ利川五重塔は、元々韓国・京畿道の利川郷校にあった双子の石塔の一つ。高麗王朝時代初期のもので保存状態がよく、韓国でも文化的価値の高いものとして認められている。朝鮮総督府が1915年景福宮で朝鮮物産展を開いたとき、会場を飾る目的で利川郷校から石塔1塔を運び出し、それを3年後、大倉財閥の大倉喜八郎が日本にもってきた。現在、東京・大倉ホテルの裏庭にある。強制併合100年を控え、利川では返還運動が盛り上がり、大倉側とも協議が進められている。今宵はこの五重塔のストーリを、ソン・スソクさん、イ・イルギュさんによってパンソリで演じていただく。
◆8月8日(日)10:00~18:00
◎オープニング企画10:00~「アンニョン・さよなら」特別上映会&トークトーク 古川雅基さん(在韓軍人軍属裁判を支援する会)アジア太平洋戦争中に日本軍に徴用され、中国で戦死した父について何の通知もなく、遺族の知らないうちに靖国神社に合祀されていた。父の命日に、父が死んだ場所へと旅する主人公イ・ヒジャさん。韓国の遺族にとっての靖国合祀の意味を問います。
◎記念講演13:15~14:15「日本と朝鮮の文化交流2000年」ー京都の中の朝鮮文化を中心にー京都大学名誉教授 上田正昭氏<プロフィール>1927年生まれ。1950年京都大学文学部史学科卒業。文学博士。京都大学教授を経て1991 年大阪女子大学学長(2 期6 年)。現在、高麗美術館館長、(財)世界人権問題研究センター理事長。主な著書に『帰化人』『上田正昭著作集全8巻』『半島と列島・接点の探究』ほか多数。
◎シンポジウム14:30~18:00「強制連行問題の現状と課題 その立法解決を求める」(資料代500円)戦後補償について、ほぼ司法的解決が難しい状況の下で、西松(中国人強制連行)事件の和解や日韓での様々な取組みや運動を踏まえて、参議院選挙後の政権下での立法化による解決に向けた展望を探る企画として開催します。【パネラー】田中 宏氏(一橋大学名誉教授)「西松建設との和解の経過と意義」有光 健氏(戦後補償ネットワーク)「立法化の展望」重本直利氏(龍谷大学教授)「企業の過去責任と経済的責任について」【コーディネーター】 矢野秀喜氏(強制連行企業ネット)
◆「韓国併合」100年写真展 両日ホールロビーにて開催しています。
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◆映画から考える「韓国併合」100年(2作品とも京都で劇場初公開)
◎「弁護士 布施辰治」監督:池田博穂 2010年度作品 日本・98 分8月14日(土)15日(日) 午前10:30~(予定)治安維持法下にあって、徹底して大衆の中にあり、「世の中に一人だって見殺しにされていい人はいない」の信念で、社会正義のための行動を擁護し、日本の侵略行為の中で弾圧・迫害を受けた朝鮮人民の生存と自由のために命をかけ、敢然と生き切った「弁護士 布施辰治」。彼の行動を通して、日本の近代化とはなんであったのか、また日本の過去に向き会うことの意味を、あらためて一人一人の胸に刻みこめたら、という製作者の思いが込められたドキュメンタリー映画。両日岩佐英夫弁護士のトークがあります。
◎「ヒロシマ・ピョンヤン」「近くて遠い国に別れて暮らす母と娘、被爆の証が欲し!」8月21日(土)~9月3日(金)(予定)午前10:30~(予定)監督:伊藤孝司 監修:李実根 2009年度作品 日本・90 分最悪の日朝関係の中で、08~09年に3度の平壌ロケを敢行! ある被爆者の家庭生活に深く入り込む中から、日本政府に放置され続けてきた在朝被爆者の怒りと悲しみを描く。また、被爆・祖国解放・民族教育・帰国という激動の時代を生きた在日朝鮮人の歴史も見えてくる。広島と平壌・・・。遠く離れて暮らしながらも、互いの健康を気遣う被爆者の母と娘。映画は、誰も予想しなかった結末で終わる。8月21日(土)には伊藤孝司監督のトークがあります。
会 場 京都シネマ (四条烏丸 COCON 烏丸 3F)
入場料 一般当日1500 円 ※このチラシ持参の方は1000 円に割引します。
詳細は京都シネマへ ℡ 075-353-4723)
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問い合わせ先 「韓国併合」100年市民ネットワーク
http://www.nikkan100.net/ ℡ 090-8482-9725(中田)
e-mail nikkan100net@hotmail.co.jp
※この企画への賛同を募集中です!
個人 1口1000円 団体 1口3000円
郵便振替 00970-4-142241 「韓国併合」100 年市民ネットワーク まで
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