USTREAMライブ中継 放送法改正案に関する勉強会(記者会見)
adgj.netさんがライブ中継をしてくださいました。
http://www.ustream.tv/recorded/7382088
参議院 総務委員各位「申し入れ」についての記者会見
放送法改正案に関する勉強会(記者会見)
日時:2010年6月2日(水)午前10時30分~午前11時30分
場所:参議院議員会館第4会議室
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◆記者会見◆メモより
2010/06/02 am10:30-11:30
参議院議員会館 第4会議室
出席者(敬称略)
・主催者側:松田浩、岩崎貞明、醍醐聰(全国連絡会世話人)、小滝一志(放送を語る会事務局長)、中野明彦(NHK問題を考える会<兵庫>)他2人
・報道関係者:朝日、読売、共同、赤旗、ビデオニュース・com、小川、松浦(フリーランス)
・国会関係:社民党又市議員秘書、共産党山下議員秘書
冒頭説明
● 岩崎氏から全国連絡会の申し入れの趣旨説明、とコメント
(条文が複雑すぎ専門家にしか理解できない。総務委員の先生方も全部理解している人は少ないのでは。)
● 松田氏から補足説明。
NHK経営委員に要求されるもの(放送/文化への見識、事前の意思表明)、複数候補からの選出が必要
● 小滝氏から「放送を語る会の要望書」の趣旨説明、とコメント
・今回の放送法は「竹中懇(自公政権下)」提言の延長であり、いわば「メディア産業振興法」、「言論の砦」とは基本的方向が異なる。
・NHK会長の経営委員メンバー化はNHKの要望との話もある。
● 中野氏から兵庫の会の活動報告
● 醍醐氏から近畿3団体の要望書の紹介
主な質疑
Q1 今回の経営委員選任にどのように臨んだのか? まもなく新経営委員の初会合があるが対応は?(読売)
A1 私どもは以前、原口氏とも会って、国会での人事にあたり、候補者に所信を表明してもらうなど、選出過程を透明化することなどを議論してきた。(松田)
A1 今回の選任にあたっては出遅れた。経営委員の選任、活動に関しては3段階の対応があると考えている。(醍醐)
①選任への直接参加(公募、推薦制)
②候補者の所信表明等の要望、視聴者からの適格性の評価による間接参加(例:古森氏の再任反対署名等)
③どのような委員が選ばれたとしても、その委員の活動を監視あるいは激励(視聴者と語る会等の場で)
Q2 改正案は「放送」を「公衆によって直接受信されるもの」と定義しているが、USTREAM、YouTube、ニコニコ動画も該当することにならないか?(小川)
A2 それらは「公衆がサーバーまで取りにいく」と解釈され、家庭内の受信機まで配給されている「放送」に該当しないと説明されている。しかし、放送事業者も番組をインターネットで流すことがある(再放送、ラジコ)。そうなると、同じ事業者の中で「放送」と「放送に該当しないもの」をどのように区別するのか、難しくなる。(岩崎)
Q3 「ハード」と「ソフト」の定義がわかりにくい。(赤旗)
A3 そもそも、「ソフト事業者」を切り出して、新たに「認定」という制度を導入しようとすることが問題。さらにいえば、地上波の放送事業者に対する免許停止処分の権限を、電波監理審議会を介してであれ、総務大臣に付与している現行の電波法76条が問題。(松田)
Q4 NHK会長を経営委員会のメンバーに加えることについて、日銀の例をあげて企画・執行と経営・監督の一体化を説く議論があるがどう思うか?(赤旗)
A4 言論報道機関としてのNHKと日銀を比較すること自体が誤り。(松田)
Q5 NHKの会長選任に関してどう取り組むのか?(読売)
A5 先日の全国連絡会の世話人の会合で、この件に遅れることなく対応していくことを申し合わせた。
次回の会合で協議することになると思う。(醍醐)
Q6 逆質問になるが、報道関係者は経営委員会を傍聴できるのか? 公開されているのか?(中野)
A6 委員会が終わったあと、委員長のブリーフイングがあるだけ。(読売)
なおこの記者会見はUSTREAMでライブ中継されました。
iPhoneで中継中!(adgj.net氏)
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