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2010年6月15日 (火)

「新経営委員長選出にあたっての要望」を提出

NHK経営委員長選出、透明化求める要望書
(2010年6月14日19時11分  読売新聞)
 22日に開かれるNHK経営委員会で、新委員長が選出されることについて、市民団体「開かれたNHKをめざす全国連絡会」(世話人=松田浩・元立命館大学教授ら)が14日、選出過程の透明化などを求める要望書を経営委に提出した。
 要望書では「公共放送の意思決定、監督機関の長にふさわしい見識を備えた委員長が選出されるよう期待する」などとしている。
 現在の経営委では、飛田稔章委員が委員会の3割以上を欠席。黙認した小丸成洋委員長(福山通運社長)の運営手法も問題視されている。


6月14日「開かれたNHKをめざす全国連絡会」はNHK経営委員会に「新経営委員長選出にあたっての要望」を提出しました。(世話人3名+放送を語る会1名)
(NHK側の応対者は、経営委員会事務局専任部長の鈴木賢一氏と視聴者事業局副部長の朝比奈正彦氏)

全国連絡会からは次の点を強調しました。
1.新しい経営委員長には経営委員会が合議機関であることを充分理解し、その強みを発揮できる資質を持った人が望まれる。

2.新経営委員長はNHKにおける企画・立案と議決・監督の機能が分化されていることをわきまえ、NHK執行部と緊張関係を保ちながら、任務に当たれる人物であること。

3.過去のある時期、経営委員長は経営組織を動かした経験があること、東京周辺に在住していること、といった条件が挙げられたことがあるが、これは何ら一般的ではない。今回もそうした条件を付けた選任がなされないよう、くれぐれも留意してほしい。
4.新委員長は経営委員会で選任にされる際、また、委員会後の記者会見で所信を表明するようにしてほしい。その際には、目下、非公開の「委員懇談会」と称される「経営委員のみ会」の議事録の公開にどういう姿勢か表明してほしい。

5.今日の要望書は22日の会合前に各経営委員に届けてほしい。

6.かつて、経営委員長が在籍する企業の社員が事務局メンバーであるかのような役目を分担していたことがあると聞いているが、今はどうなのか? そういう慣習があるとすれば、直ちに改めるべきだ。

<鈴木氏) 秘書が社長のスケジュール管理の一環として連絡を受けることはあるが、他の経営委員とやりとりをするなどと言うことはない。

ハートプラザでの面会のあと、取材に来ていた報道関係者(朝日、読売、共同、東京、赤旗)とNHKの建物の中にラジオ・テレビ記者会の部屋に異動し、そこで多少の質疑を交わしました。

「開かれたNHKをめざす全国連絡会」、「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」、「NHK問題を考える会(兵庫)」の申し入れ文は続き参照

新経営委員長選出にあたっての要望
NHK経営委員 各位   2010年6月14日
開かれたNHKをめざす全国連絡会
世話人松田 浩(メディア研究者・元立命館大学教授)隅井孝雄(メディア研究者・京都ノートルダム女子大学客員教授)醍醐 聰(NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ共同代表・元東京大学教授)岩崎貞明(放送レポート編集長)

 経営委員の皆様には、日頃から公共放送NHKの充実・発展のためにご尽力いただき、深く敬意を表します。

 伝えられるところでは、小丸成洋・現経営委員長の委員任期満了(6月19日)に伴い、6月22日に開催される経営委員会で新しい経営委員長の選任(互選)が行われるものとうかがっております。
 私どもは公共放送NHKに課せられた言論報道機関としての役割の重要性にかんがみ、NHKの意思決定・監督機関たる経営委員会の長には、その責任と権限に真にふさわしい人材が選ばれることを心から期待しております。そして、そのことが担保されるためにも、委員長選出のプロセスが視聴者に開かれた議論と公正な手続きのもと高い透明性をもって行われることを強く願っております。このような趣旨から、当会は新経営委員長の選出にあたって、以下の要望を申し入れます。なにとぞ、熟慮あるご検討をお願いいたします。

1. 経営委員会の主宰者である経営委員長になにより求められる資質は、第一に、NHKへの外部からの干渉に対して、放送の自主自立を守る砦として経営委員会を機能させる高い見識と意欲の持ち主であることです。また第二に、公共放送NHKと民間営利企業との経営理念の違いについての明確な認識が不可欠です。NHKは、多元的で多様な言論・情報が飛び交う文化・ジャーナリズムの「広場」としての役割を担っています。視聴者への還元は、受信料値下げのための無原則な効率化・コストダウンなどではなく、第一義的に「知る権利」に応える調査報道や文化的に良質で多様な番組活動の充実であるべきです。
NHKは国策遂行の道具でもなければ、国論を束ねる手段でもありません。それら基本的な事柄への透徹した認識と見識が、経営委員長には求められます。

2. 経営委員会が視聴者を代表する機関としてNHK執行部と緊張関係を保ち、是々非々の姿勢を貫くよう、委員会を主宰できる人物。また、NHK執行部が担う経営計画立案・執行機能と経営委員会が担う議決・監督機能の責任分担をわきまえた良識ある委員会運営ができる人物であることが欠かせません。合議制の強みを最大限に生かすうえで、民主的な議事運営は大前提です。そのために公正で民主的な人柄が資質として望まれることは、いうまでもありません。

3. 委員長の選出プロセスを透明にするために、委員の誰が選ばれるにせよ、どのような議論を経て委員長が決まったのか、その議論の中身を正規の経営委員会だけでなく、委員のみで話し合ういわゆる「委員懇談会」も含めて議事録に克明に記録して視聴者に公開していただきたい。かつて安倍首相(当時)と深いつながりをもった古森重隆氏が、
①東京在住者であること
②経営者であることの二つを理由に、新任委員にもかかわらず、その見識や公共放送への理解も問うこともなく、異例の形で委員長に選ばれ、その結果、数々の逸脱的言動で世に物議をかもしたことの苦い教訓は、今回の委員長選任でも噛みしめられる必要があります。
当時、「慣例」と称して持ち出されたこの「要件」にはなんら合理的根拠がなく(過去、地方在住の経営委員長は数多く存在)、こうした「要件」は、この際、棄却するのが至当です。私たちは、新しく選ばれる経営委員長のもとで、次期NHK会長の選任が行われることを重視しており、会長選任の過程で公募・推薦制の導入など視聴者により開かれた、参加型の選任方式が考慮されることを期待しております。

4. どなたが委員長に選出されるにせよ、新委員長は就任にあたって公の場(たとえば、経営委員会議事録か正規の記者会見の場など)で視聴者に対して文書で所信を明らかにされるよう要望します。また、その所信の中には、当会の申し入れに対する回答にあたる内容を、形式はともあれ実質的に含む形にしていただけるよう要望します。

 NHKのあり方に関心(激励や批判)が高まる中で、視聴者を代表するNHK経営委員会の言動、運営のあり方にも、近年、強い関心が注がれています。この点を十分にお汲み取りいただき、公共放送NHKの意思決定・監督機関の長にふさわしい見識を備えた経営委員長が選出されますよう、心から期待するものです。                 以 上


NHK経営委員 各位     2010年6月14日
NHKの新経営委員長の選出にあたっての要望書
NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ
共同代表     醍醐 聡  湯山哲守

継続されている経営委員の皆様には日頃より、公共放送NHKの充実・発展のためにご尽力いただき、厚くお礼申し上げます。また、新たに選任された経営委員の皆様には、日本の放送界において大きな比重を占めるNHKの経営委員会に参加されることとなって重大なご決意をされておられることと拝察致します。
伝えられるところでは、6月22日に開催される新任委員を含む初めての経営委員会が開催されることとなっており、その場において新しい経営委員長が選出されると伝えられています。放送法によれば、経営委員長の選出は委員の互選によって行われます。新経営委員長は、放送法に定められているように、視聴者主権の理念に基づき、透明で公正な手続きの下に選出される必要があると考えます。

08年12月、新経営委員長の選出に際し当会は、「開かれたNHK経営委員会をめざす会」が経営委員(当時9人)各位に提出した「要望書」に連署し、問題が多かった古森経営委員長時代の経営委員会の運営を教訓として、新経営委員長には次のような委員が選出される必要があるとの見解をお伝えしました。
公共放送としてのNHKと民間営利企業との経営理念の違いを十分理解した人物。NHKは多様な意見が交わる言論の広場としての役割を担うものであり、視聴者へ還元すべき第一義的な目標はコストダウンによる受信料の値下げではなく、多様で良質な番組提供のはずです。また、NHKは国策遂行の道具でもなければ、国論を束ねる手段でもありません。このことを深く認識できていることが経営委員長に不可欠の条件です。
経営委員会が視聴者の代表機関としてNHK執行部と緊張関係を保ち、是々非々の姿勢を貫くよう、委員会を主宰できる人物。
その際、NHK執行部が担う経営計画立案・執行機能と経営委員会が担う議決・監督機能の責任分担をわきまえた委員会運営をできる人物であることも重要です。
NHKに対する外部からの干渉に対し、放送の自主自立を守る砦として経営委員会を機能させる意欲と能力を持った人物。
以上の条件は、今日の時点で経営委員長に要求されるべき資質として改めて強調されるべきであると考えます。

また、今日、「放送と情報の融合」が叫ばれており、それを前提に総務省主導で「今後のICT分野における国民の権利保障等の在り方を考えるフォーラム」が議論を重ねています。しかし、「放送」は憲法21条の言論・表現の自由の原則に守られた事業であり、特にNHKはその事業の大きな分野を占める存在です。多面的要素をもつ「情報」事業との融合に安易に流されず、「国民の知る権利に奉仕する」使命をはたす強い志を示されることを要望します。

  どなたが委員長に選出されるにせよ、委員長就任にあたって公の場(たとえば、経営委員会議事録など)で視聴者に対して文書で所信を明らかにされるよう要望します。そして、その所信の中には、当会からのこの申し入れに対する回答にあたる内容を含むよう要望します。

  最後になりますが、近時、NHKのあり方に関心(激励や批判)が高まる中で、視聴者を代表するNHK経営委員会の言動、運営のあり方にも強い視線が注がれています。この点を十分にお汲み取りいただき、公共放送NHKの議決・監督機関の長にふさわしい見識を備えた経営委員長が選出されますよう、心より期待するものです。以 上


経営委員長選出にあたっての申し入れ   2010年6月11日
NHK経営委員会 御中
NHK経営委員の皆様
NHK問題を考える会(兵庫)
日ごろから、公共放送NHK発展のためのご尽力に敬意を表します。
さて、経営委員会におかれましては、来る6月19日、小丸成洋経営委員長の任期が終了し、6月22日には新経営委員長が選任される運びと聞いております。
 私たち、視聴者団体はここ数年、公共放送NHKが国民の知る権利に応える報道機関としての役割を果たされることを期待して、さまざまな意見を申し入れてきました。
 このたびの経営委員長選出においては、経営委員会がNHKを管理・監督しNHK会長を選任するという重要な役割があることから、その最高責任者である長をどのような規準で、どのような手続きで選出されるのか、市民・視聴者として大きな関心を持って注目しております。
選出方法については、受信料を払い、NHKを支える市民・視聴者が納得のいくような立候補制や所信表明など、民主的な手続きのもとに行われることを期待します。
また、その結果を公開してください。 
 私たちは、NHKのあり方としては、放送法にもとずき、いかなる政治的圧力からも自立した公共放送として発展してほしいと思っています。
 とくに経営委員長には、その視点を持ってNHKを管理・監督する人が第一条件と考えます。 受信料で成り立つ同じような規模の公共放送イギリスのBBC放送は、政府が全世帯に配布する放送白書の表紙のタイトルで「強いBBC・政府からの独立」と謳っています。政府からの独立というなかには、「いかなる政治権力からも独立」「いかなる政党からも独立」という意味があります。
 したがって、経営委員長には「民主主義を発展させ、権力を監視する」という放送の使命、ジャーナリズム精神を理解する人が選出されることを願うものです。   以上

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