賭博にまみれる日本相撲協会の名古屋場所中継の中止を求めます
NHKを監視・激励する視聴者コミュニテイは本日、NHK福地会長と小丸経営委員長宛に、大相撲名古屋場所の中継を中止するよう求める申し入れを提出しました。また、報道各社に通知しました。
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日本放送協会会長 福地茂雄 殿 2010年6月28日
NHK経営委員長 小丸成洋 殿
賭博にまみれる日本相撲協会の名古屋場所中継の中止を求めます
NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ
共同代表 醍醐 聰 湯山哲守
私達NHKを監視・激励する視聴者コミュニティは会員が毎週いくつかの番組を視聴し、その公平性、客観性、科学性につき分析し、議論し合っています。議論の成果の一部はNHKにも伝え、番組の改善を求めております。これまでにも、夜7時のニュースでの必要以上に多い大リーグ情報の提供を問題にし、縮小あるいは22時前後のスポ-ツニュースへの集約などを求めてきました。特定の競技に関する情報提供がNHKに求められている公平性に抵触すると考えたからです。
ところで、現在、日本相撲協会の構成員が、反社会的組織(暴力団)の主催する賭博へ深く関与したとして国民の厳しい目にさらされています。報道によると、2000件近い非難の声がNHKに寄せられ、名古屋場所中継の中止を求めているといいます。過去には親方が刑事責任を問われた暴力死亡事件、複数の力士による麻薬使用事件、横綱の暴力事件等が世間を騒がせできた中で、特に今回、力士の個人的関係ではなく、相撲協会全体が暴力団と深い関係にあったことが暴かれた事実は重大です。
相撲の発生は古墳時代の中頃、野見宿禰と當麻蹶速の闘いに遡るといわれています。特に奈良時代になると7月7日の節会の一つとして実施されたことが知られます。7月に開かれる夏場所は相撲の原点ともいえる場所なのかも知れません。その場所に臨む60余人にも上る力士や親方、関連構成員が犯罪である賭博に手を染めていた事実は深刻です。公共放送たるNHKが、犯罪にまみれたスポーツ団体の競技を中継するには慎重な検討が必要ではないでしょうか。土俵を巡る懸賞金が賭博の資金源だと子供達が知ったらどう思うでしょうか。
この間の日本相撲協会の対応も賭博に対する認識の甘さを露呈しています。犯罪に手を染めた力士や関係者の厳重な処分がなされ、組織をあげて反社会的組織との関係の根絶の姿勢が明確に示されるまで、大相撲の放映を停止すべきと考え、当面、名古屋場所中継の中止を求めます。 以上
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