« 賭博にまみれる日本相撲協会の名古屋場所中継の中止を求めます | トップページ | 大相撲賭博の調査委員会の拙速な判断と不可解な行動: 醍醐聰のブログ »

2010年6月29日 (火)

地上波離れ? 衛星など『その他』視聴率上昇 2010/6/10 Tokyo web

テレビの視聴率調査で、地上波のNHKと民放キー局以外を見た「その他の局」の視聴率が上昇している。中高年層からは「地上波には大人が見たいと思える番組が少ない」という嘆きも聞くが、視聴者の「地上波離れ」が数字として表れ始めたのか? (近藤晶)

 「視聴率の『その他』の区分が、ここ二、三年、じりじりと(BSやCSなどの)視聴可能世帯の増加に伴って上がってきている。地上波のソフト力低下が原因だとすると問題なので、検証していきたい」
 テレビ朝日の早河洋社長は先月下旬の定例会見で、「気になったこと」として「その他」視聴の拡大に警戒感を示した。

 ビデオリサーチの視聴率調査では、BS、CS、ケーブルテレビ、県域UHF局、放送大学を「その他の局」という項目で合算して集計している。つまり、地上波のNHKと民放キー局五局以外を合わせた視聴率だ。

 先の会見で挙げられたのは、五月十七~二十三日の「その他」視聴率週平均。ゴールデンタイム(G帯=午後7時~同10時)が7・4%、プライムタイム(P帯=同7時~同11時)が7・1%、全日(午前6時~深夜0時)が4・3%だった。「その週は過去最高で、五年前と比べると約一・五倍。『その他』視聴率が上昇しているのは間違いない」(放送関係者)という。

 背景には、来年七月の完全デジタル化に伴い、地デジ、BS、一一〇度CSのすべてが見られるデジタルテレビや録画機など三波共用機の普及がある。BSデジタル放送受信機の普及台数は約七千四百八十六万台(NHK推定値、5月末現在)。民放キー局系BS五局の調査では、今年二月時点の世帯普及率は約52%と半数を超えている。衛星テレビ広告協議会によると、CS加入者も昨年度末、千八十五万件、普及率は21・8%に達した。

 「一つの要因は、地上波でプロ野球中継が少なくなり、BSやCSで放送するようになったこと」とテレ朝の早河社長。日本テレビの細川知正(のりただ)社長も「おそらくかなり多くの方が、野球のナイター中継をBSで見ているのではないか。『その他』視聴はBSの普及が大きいと思う」と指摘する。
 プロ野球は、CSのスカパー!が全試合を中継。BSでも昨年から大幅に放送が増えた。日テレの舛方勝宏専務は「巨人戦中継の視聴率で、『その他』が地上波を上回るときもあり、半分以上はBS視聴の影響があるのではないか。逆に言うと、プロ野球はBSという、ある意味のブランドが定着したように感じている」と話す。実際、今年四月の巨人戦中継は、地上波の平均世帯視聴率が9・7%(14試合)で、昨年同月の12・2%(10試合)を大きく下回っている。
 民放キー局系BS局は二〇〇〇年の開局以来、長らく赤字に苦しんできたが、〇七年度決算で全局が単年度黒字化し、番組の幅も広がってきた。「BSが見やすくなり、そこに有力なコンテンツがつき始めた。相当競争力を持つメディアとして定着し始めているのでは」とテレビ東京の島田昌幸社長。
 今年四月の「BSパワー調査」では、G帯、P帯、BSプライム帯(午後7時~深夜0時)、全日のすべての時間帯で、調査開始以来過去最高の接触率を記録した。BS朝日の上田直人編成制作部長は「各局の番組強化が底上げになり、それがプロ野球の開幕時期と重なった。プロ野球はBSでは他のコンテンツに比べ、反応がよく出るが、地上波の視聴率を侵食しているとは限らない」とみる。

 多チャンネルのCSも接触率が右肩上がりで伸びている。フジテレビの豊田皓社長は「視聴者の多様化が進んでいるのではないか。例えば、CSの時代劇専門チャンネルは経営状態もよく、支持を受けている」と分析。「経営が要求しているものと、視聴者が要求しているものがズレてはいけないが、スポンサー筋はやはり購買力のあるターゲットに向けた番組がほしい。(地上波、BS、CSの)三波体制でやっているので、いろいろな場面で視聴者に応えていきたい」としている。
 (※視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)


地デジ視聴にはCATVを 東京・池袋でショー開催
 全国のケーブルテレビ(CATV)局でつくる日本ケーブルテレビ連盟(東京)などは24日、東京都豊島区の池袋サンシャインシティで「ケーブルテレビショー2010」を開いた。2011年7月の地上デジタル放送への完全移行まで約400日となったのに合わせ、地デジや有料放送を視聴できるCATVをアピールするのが狙い。
 NHKの福地茂雄会長ら放送関係者がテープカット。日本ケーブルテレビ連盟の西条温理事長は「デジタル時代にCATVが提供できる便利さや楽しさを伝えたい」とあいさつした。
 ショーにはCATV局や電機メーカーなど約170社が参加。最新の番組を紹介しているほか、地デジ対策の相談に応じるコーナーもある。地デジの電波塔として建設中の東京スカイツリーの模型も展示。26日の午後1時からはお笑いコンビ、テツandトモらによるイベントも開く。開催は26日までで、講演を除いて入場料は無料。(共同) 2010年6月24日 11時43分

|

« 賭博にまみれる日本相撲協会の名古屋場所中継の中止を求めます | トップページ | 大相撲賭博の調査委員会の拙速な判断と不可解な行動: 醍醐聰のブログ »

デジタル化」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 地上波離れ? 衛星など『その他』視聴率上昇 2010/6/10 Tokyo web:

« 賭博にまみれる日本相撲協会の名古屋場所中継の中止を求めます | トップページ | 大相撲賭博の調査委員会の拙速な判断と不可解な行動: 醍醐聰のブログ »