初めてのドラマづくりバックアップ NHKが若手ディレクターに門戸
初めてのドラマづくりバックアップ NHKが若手ディレクターに門戸(産経新聞) - goo ニュース <http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/m20091212002.html>初めてのドラマづくりバックアップ NHKが若手ディレクターに門戸産経新聞2009年12月12日(土)08:05
ドラマの演出の経験がない若手テレビマンに活躍の場を与えようと、NHKが昨年度から始めた企画「25分 私が初めて創(つく)ったドラマ」の第2弾が、21日からBSハイビジョンで放送される。局の枠を超えて脚本を募集し、えりすぐりの作品をNHKのバックアップでドラマ化するというもの。今回は3本が選ばれたが、制作統括にあたったNHKの大加(おおか)章雅チーフ・プロデューサーは「今後は採用する脚本を10本に増やし、さらに新しい才能を発掘し続けたい」と意欲的だ。(村上智博)
◇ 今回放送されるのは、高校の男子合唱部員を描いた青春ドラマ「ウラ声ボーイ ズ」(21日午後11時~)▽行方不明の男をめぐって謎が展開するサスペンス「5Q」(22日同)▽ほのぼのとしたファンタジーの「恐竜とおじいちゃ ん」(23日同)-の3本で、いずれも25分の作品。自分の書いた脚本をもとにディレクターを務めたのは民放の番組制作現場で働く3人で、ドラマの演出は 初めてだ。 日ごろは日本テレビの生活情報番組「所さんの目がテン!」を取り仕切る「ウラ声ボーイズ」の峰添(みねぞえ)忠さん(36)は、4日間の撮影 で完成させた。「監督として、画面には写らない場所すべてに目配りすることの大変さを学んだ。ドラマ作りは一度やるとやめられない」と早くも次回作に目を 向けている。 「5Q」の奈須亮三さん(28)は、フジテレビのバラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」でAD経験があるが、「『監督』と呼ばれるの が心地よくて、持ち場に戻れるかが心配」と冗談っぽく笑う。 また「恐竜とおじいちゃん」の森田と純平さん(28)は、BSフジのバラエティー番組「宝島 の地図」などを演出してきた。「夏の物語を秋に撮影したが、出演者の吐く息を白く見せないように氷を食べさせたのは心が痛んだ」とエピソードを明かす。 出演者は尾野真千子、大倉孝二、夏未エレナ、ミッキー・カーチスら、若手からベテランまで実力派が顔をそろえている。その配役も、大加さんのアドバイスを 受けながら、3人のディレクターが自ら行った。 今年3月に放送された第1弾に続く試みだが、大加さんは「個性的な番組を作りたいと願う若者は多い。その 夢を実現させるきっかけになればと始めた。若手がアイデアを出し合い、鍛え合うことで、テレビ業界全体でのドラマのレベルアップにつながる」と指摘する。 今回は4月から約2カ月にわたって募集した結果、前回を45本上回る149本の脚本が寄せられた。大加さんらはその中から面白さが際立つ3本を選び出 し、制作費用はNHKがすべて負担した。 大加さんは「テレビ業界は不況にあえぎ、勢いがない。だからこそ今、ハングリー精神を発揮すべきだと思う。ドラ マ制作を支える若者には、脚本も演出もやりたいとの欲求は大きいはずで、そんな彼らに手を差し伸べることも公共放送の使命のひとつだと考えている。今回、 選に漏れた台本は、敗者復活戦で来年の選考対象にも入れたりして、よりレベルの高い作品を視聴者に届けていきたい」と話している。
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