BPO「割り箸事故・医療裁判判決報道」でTBSに「勧告」
放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)は10月30日、上記事案について重大な放送倫理違反があったとして、TBSにしかるべき対応措置を取ることを勧告した。http://www.bpo.gr.jp/topics/2009/20091030.html
2008 年2月13日放送のTBS『みのもんたの朝ズバ!』は、1999年7月に起きた、当時4才の男児が割り箸を喉に刺して死亡した、いわゆる「割り箸事故」の民事裁判判決を取り上げた。その内容について、男児の治療を担当した勤務医とその家族から、事実誤認と捏造ともいえる放送により医師の名誉が毀損され家族も精神的苦痛を受けたとして、TBSに対し訂正・謝罪放送などを求めて本年2月、放送人権委員会に申立てがあった。
委員会では7ヶ月に及ぶ審理の結果、本件放送には放送倫理基本綱領の定めに反するなど重大な放送倫理違反があったと判断し、TBSに対し報道および論評においてより正確性、公平性の確保に留意するほか、十分な事前準備や打ち合わせ、情報の共有化などを図るよう勧告した
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NHKニュースより
東京で割りばしがのどに刺さって男の子が死亡した事故の民事裁判を伝えたTBSの番組について、BPO=放送倫理・番組向上機構は「重大な放送倫理違反がある」として、TBSに正確性や公平性を確保するよう勧告しました。
TBSは去年2月、情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」で、10年前、東京で幼い男の子ののどに綿菓子の割りばしが刺さって死亡し、遺族が診察した医師を訴えた民事裁判の判決を取り上げました。裁判では医師への訴えが退けられましたが、番組の中では、出演者が当時の診察について「この程度の医療水準でもいいのか」とか、「脳に損傷はないのか素人でも考える」などと発言し、医師らが「事実ではない」などとしてBPOに審理を申し立てていました。30日の決定で、BPOの委員会は「判決の趣旨を正確に伝えておらず、医師の社会的評価を低下させた。不正確、不公平な報道であり、放送倫理違反があった。この番組は今回の放送の半年前にも、大手菓子メーカー『不二家』の品質管理の問題を伝えた際、BPOから同じような指摘を受けており、違反は重大であるといわざるをえない」と指摘しました。そして、TBSに対し、より正確性や公平性を確保することや、出演者との情報の共有化を図るよう勧告しました。これについて、TBSは「勧告の内容をしんしに受け止め、今後の番組作りに生かしていきたい」などとするコメントを出しました。医師側は「主張が大筋で認められたことをうれしく思っています」とコメントしています。─────────────────────────────────
バラエティー番組、民放連が指針づくりを BPO提言へ
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