「放送の自主・自律」堅持を求めＮＨＫに申し入れ 「開かれたＮＨＫをめざす全国連絡会」

7月7日午後、「開かれたＮＨＫをめざす全国連絡会」は、ＮＨＫに「不当な非難・中傷に屈せず『放送の自主自律』堅持を」など3つの文書を提出、申し入れを行いました。

　 参加したのは、世話人松田　浩（元立命館大学教授）他７名、ＮＨＫは視聴者センター担当部長・荒井弘志氏と統括担当部長・堀江威光氏の２氏が応対しました。
　会を代表して松田世話人が申し入れの趣旨を説明、その後以下の応対がありました。

①　４月５日放送されたＪＡＰＡＮデビュー第１回『アジアの“一等国”』に対し、自虐史観の立場に立つ勢力から激しい攻撃が加えられ その背後には、『番組を検証する』と結成された自民党の議員連盟がいる。呼応するように経営委員会では小林委員が『放送法違反』と番組を攻撃、放送法第 １６条を空文化する法文解釈を展開している。ＮＨＫの内外から放送の自由を脅かす行動が大がかりに展開され、2001年のＥＴＶ改変事件と酷似している。 公共放送の危機に、ＮＨＫは経営委員会・理事会・職員のみなさん一丸となって立ち向かい、頑張ってほしい。

②　「番組を視聴したが優れた番組だった。ギャラクシー賞の選考委員もしているが、『アジアの“一等国”』を月間賞に選んだ途端、桜 チャンネルなどの激しい批判が展開されびっくりしている。ＮＨＫは番組面で視聴者の信頼回復に努力しているが、現場は頑張ってこの事態を乗り切って欲し い」

③　「番組批判は自由だが、右翼の人々の抗議は『表現の自由』を逸脱する行動で遺憾。ＮＨＫはどのような対応を？」と質問、ＮＨＫは「局内に乱入するなどのことがあって以後、『申し入れや抗議は手渡しでなく郵送で』お願いしている」との回答でした。

④　「番組を視たが、取材を終えて帰りかけたマイクを引き止めて積年の無念さをせき込むように訴えかけた台湾の人々の姿に感銘を受け た。批判に対する回答もＮＨＫＨＰでの『説明』に尽くされている。ＢＰＯ意見書への対応には大いに疑問を感じているが、今回の出来事はその姿勢を改めるか どうかを見分ける試金石、誠実な対応で信頼回復の好機にして欲しい。

⑤ 　番組は、多くのＪＣＪ会員からも好評の声が寄せられている。台湾は親日的と思っていた多くの人が、番組から台湾統治の新事実を知って認識を新たにした。 威嚇的な非難・中傷に屈せず『放送の自主・自律』を貫いて欲しい。　「私たちの要請を、現場の人たちに是非伝えて欲しい」と求めたのに対し、ＮＨＫは「検 討する」と回答、具体的方法は明言しませんでした。
⑥　「結成された自民党議連からはＮＨＫに申し入れや抗議が来ているのか？」「取材した台湾の人々からＮＨＫに何らかの申し入れがあったのか？」と質問しましたが、その場では回答できず「調べます」との回答でした。

⑦　最後に、「逸脱した法文解釈で個別番組の編集に干渉する小林経営委員に対しては、理事者側も法に則って毅然と対応して欲しい」と強く要請して申し入れを終わりました。

　その後、国会内で記者会見、新聞は読売・東京（中日）・朝日・毎日・産経・赤旗、ほかに共同通信・ＮＨＫの各社から取材を受けました。

　ＮＨＫから取材に来たのは、政治部副部長の肩書きの記者でした。

記者会見のもよう↓

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「開かれたＮＨＫをめざす全国連絡会」として提出した文書は

①ＮＨＫ理事・職員の皆様へ「不当な非難・中傷に屈せず『放送の自主自律』堅持を～ＮＨＫスペシャ ル『アジアの“一等国”』をめぐって～」
②ＮＨＫ経営委員会宛て「要望書」
③ＮＨＫ会長・理事宛て「要望書」

ですがその他
A. 「ＮＨＫを監視・激励する視聴者コミュニティ」提出、ＮＨＫ会長宛て「要望書」

B. ＪＣＪ提出、「ＮＨＫスペシャル『アジアの“一等国”』に対する非難・中傷などの動きについて」　　PDFはこちら

があります。(各々PDFダウンロード可)