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2009年4月 3日 (金)

天皇・皇后の成婚・即位の節目を祝うコンサートへの参画取り止めをNHKに申し入れました。

来る4月28日にNHKとNHK交響楽団は日本クラシック音楽事業協会、産経新聞社と共催(実行委員会結成)で、日本経団連、日本商工会議所、経済同友会の後援により、天皇・皇后成婚50周年、即位20周年の記念コンサートをNHKホールで開催することにしている。 この企画の趣旨は、「天皇・皇后両陛下は今年、ご成婚50周年、そしてご即位20周年をお迎えになられます。記念コンサート実行委員会ではこれを記念して、国内外で活躍する音楽家が集まり、クラシック音楽にご造詣の深い両陛下をお祝いするコンサートを開催します」と謳われている。 詳しくは次のサイトを参照いただきたい。 
http://pid.nhk.or.jp/event/PPG0020201/index.html
 しかし、戦後の政治、社会、教育等、様々な分野で極めて政治的、思想的意味合いを帯びた役割を果たしてきた天皇制について、NHKが特定のメディアと共催し、わが国を代表する経済団体の後援を受けて、成婚、即位の節目を祝う催しを行うのは公共放送の性格、役割を逸脱する重大な行為と考えられる。そこで、「NHK問題を考える会(兵庫の会)」と「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」は、NHK福地会長宛に、NHKがこの催しへの参画を取り止めるよう求める文書をまとめ、本日(4月3日)、NHK視聴者センター経由で福地会長宛てに提出した。 また、この文書を今井NHK副会長以下、全理事宛にも提出するとともにNHK経営委員会宛にも提出した。 以下は、その申し入れ文書の全文である。

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                                                                                 2009年4月3日
 「天皇・皇后成婚50周年・即位20周年記念コンサート」の企画に関する質問ならび
      に参画の取り止めを求める申し入れ
NHK会長
福地茂雄 様
                                    NHK問題を考える会(兵庫)
                                        代表 貫名初子
                                  NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ
                                        共同代表 湯山哲守・醍醐聰
 NHKおよびNHK交響楽団は来る4月28日に日本クラシック音楽事業協会、産経新聞社との共催で、日本経済団体連合会、日本商工会議所、経済同友会の後援を受けて表題のようなコンサートを開催すると発表しています。しかし、私たちは視聴者の受信料で運営される公共放送NHKがこのような催しの主催者に加わるのは重大な問題であると考え、以下のような質問と申し入れを行います。これを真摯に受け止め、慎重に検討の上、4月13日までに文書で後掲の宛先へご回答くださるよう、お願いいたします。                      
               質 問 

1. NHKが天皇・皇后の成婚・即位の節目に因んで、それも特定の報道機関との共催で、また日本を代表する経済団体の後援を受けて、祝意を表する催しを開催したことは過去に例がありません。今回、こうした形の催しを企画することになったいきさつをご説明ください。

2. 今回の企画は放送法第9条以下に列挙されたNHKの業務のどの項のどういう業務に該当するのか、ご説明ください。

3. 主催者が発表した<イベント・インフォメーション>によれば入場無料となっていますが、諸々の開催費用はどこから捻出されるのでしょうか? 受信料の一部で賄われるのでしょうか? それとも他の主催者あるいは後援団体が負担するのでしょうか?

4. このコンサートは後日、NHKのいずれかのチャンネルで放送されるのでしょうか?

                申し入れ

 私たちの会は以下の理由により、NHKがこの催しに参画するのを撤回するよう申し入れます。

1. 主催者が発表した<イベント・インフォメーション>によれば、この催しは「天皇・皇后両陛下は今年、ご成婚50周年、そしてご即位20周年をお迎えになられます。記念コンサート実行委員会ではこれを記念して、国内外で活躍する音楽家が集まり、クラシック音楽にご造詣の深い両陛下をお祝いするコンサートを開催します」と記されています。 しかし、天皇制は戦後わが国の政治、社会、教育の中で極めて政治性、思想性を帯びた問題であり続けたことは周知のとおりです。こうした状況の中で、NHKが天皇・皇后の成婚あるいは即位から何周年という節目を客観的事実として報道するのならともかく、天皇・皇后の成婚50周年、即位20周年に祝意を表する催しの主催者に加わることはNHKに求められる政治的公平、不偏不党と相容れません。

2. 今回、NHKが天皇・皇后の成婚50周年、即位20周年に祝意を表する催しの主催者に加わるとなれば、今後、NHKが天皇制に関わる番組制作にあたって政治的公平、不偏不党を貫けるのか、視聴者に重大な疑念を抱かせることになります。

3. 今回のような催しは放送法第9条以下で定められたNHKのいかなる業務にも該当せず、放送法から逸脱した企画であると考えられます。

4. 前記1で記したとおり、天皇制はわが国で現在もなお、極めて政治性、思想性を帯びた問題です。そうした中で、天皇・皇后の成婚・即位の節目を祝う催しの主催者にNHKが加わり、開催費用あるいはこの催しの番組制作費用を受信料の一部で賄うとなれば、それは様々な思想・信条を持つ視聴者の思想の自由、内心の自由を侵害することになり、思想および良心の自由を定めた憲法第19条に違反します。

5. かりに今回の催しの開催費用が他の主催者あるいは後援団体の負担で賄われ、後日、この催しがNHKのいずれかのチャンネルで放送されるとなれば、それはNHKの番組制作費用(の一部)を営利企業あるいはその連合団体の資金で賄うことを意味します。これは受信料を支柱とすることで放送の自主独立を貫こうとするNHKの理念と相容れない先例となるものであり、公共放送NHKの視聴者として容認することはできません。

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