国会図書館 電子書籍も収集へ
国会図書館 電子書籍も収集へ
1月3日 4時7分 NHK
国立国会図書館は、専用端末の発売などで普及が進む電子書籍などを収集する新たな仕組みを作るため、具体的な検討を始めました。これまでのところ、発行する側から送信してもらう方法と、インターネットのサイトから専用のソフトを使って集める方法を組み合わせる案が検討されているということです。
国会図書館は、国内で発行される書籍や雑誌、それに音楽CDなどを、文化財として将来にわたって利用するために収集していて、これまでにおよそ3600万点を保管しています。 しかし、民間企業や個人が出す電子書籍や電子雑誌などは対象になっていなかったため、書籍や出版などの業界団体から意見を聞いて、収集方法などについて具体的な検討を始めました。課題は、対象となる電子書籍などを網羅的に収集していく方法で、これまでのところ、出版社や個人など発行する側から送信してもらう方法と、インターネットのサイトから専用のソフトを使って自動的に集める方法を組み合わせる案が検討されているということです。
国立国会図書館は、これらの収集を平成24年度から始めたいとしていて、電子情報企画室の遊佐啓之室長は「『電子書籍元年』と呼ばれているように、まさにこれから電子書籍のマーケットが広がっていく段階で、その動向を注視しつつ、仕組み作りを進めたい」と話しています。